不審者 [本]
警官嫌い/エド・マクベイン
交番の前を通ると中を覗きこむ。警官が何をしているのか見るためだ。
ある日、時折通る交番の普段制服警官がいる席に女性が腰掛けていた。
制服姿ではないそのひとは通り過ぎてなお振り返り見続ける私の視線に
包容力さえ感じさせるような穏やかさで応える。
道を戻り、交番に入って何か話してみたいと思う。
「拳銃とか持っているんですか」そんなことしか思いつかなくて諦めた。
考える時間が短かったからではなく
一番の関心事は拳銃の類であったりして会話が楽しく進む気がしなかった。
交番の前を通ると中を覗きこむ。警官が何をしているのか見るためだ。
ある日、時折通る交番の普段制服警官がいる席に女性が腰掛けていた。
制服姿ではないそのひとは通り過ぎてなお振り返り見続ける私の視線に
包容力さえ感じさせるような穏やかさで応える。
道を戻り、交番に入って何か話してみたいと思う。
「拳銃とか持っているんですか」そんなことしか思いつかなくて諦めた。
考える時間が短かったからではなく
一番の関心事は拳銃の類であったりして会話が楽しく進む気がしなかった。