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おとぎ話なら薔薇の棘。 [愚]

卸し金を不用意に触ってしまい親指の先に小さな傷が出来た。
身体を覆う皮膚からしたら数十万分の一以下といったところであろうが
場所が場所だけに洗ったり何かを持つときに傷がちくりと痛んで
こんなにも親指に様々の仕事を割り振っていたのだと気付く。
臀部と足の分かれ目あたりならこれほど使う機会も無いだろうにと思ってみて
であるからこそ卸し金を掴んで負傷することもないのであるを経て
そのような部位に卸し金の触れる可能性を考えてみた。
椅子に画鋲の数百万分の一以下の可能性と第六感する。
現段階では臀部と足の分かれ目について卸し金の危険度は低いと言える。
ケツ割り箸を発展させようなどといった無茶を考えぬ限り。

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