SSブログ

昼の船、夜の船。 [愚]

Wednesday , 2 september 2009  gremz 自然破壊 森林破壊 大気汚染 オゾン層破壊

N子のひとり息子が小学校へ入ったのは今春のことである。
いつから、そういう思いでいたのか判然とせぬが
第2子出産を現実のこととして考え始めたのは、今年に入ってからのように思う。

家族計画を練ったことも立てたことも宙に浮かせたことも頓挫させたこともない私は
計画が計画通り運ぶものか知らない。
取り敢えず、避妊をやめると、N子は妊娠するのだけども、流産した。ふたり続けて。

家族計画すら無縁の私に、身ごもった子を失う気持ちがどのようなものか想像もつかない。
何が出来るでなく、何が言える訳でもない。
何か言われればそれに応えられる範囲で、そう考えていたが
2度の流産はあるひとの病院への送迎が原因とN子が考えていると聞いて参った。

耐え難いことが起きたとき、何かに責任を負わせたい気持ちは私でも分かる。
しかし、彼女はそのひとを病院へ連れていく以外にもクルマの運転をしていたし
そこそこ自由な時間を遊び過ごしてもいたし
一日三食の三食全てがキャベツメインという偏った食生活を何年も続けている。
特別、慎重な妊婦であったとは言い難く、実際の原因は誰にも特定出来ぬ筈だ。

私が聞いたのであれば、他言せぬことで済む話である。
N子は情緒不安定であったりもしたのか
病院へ連れて行ったひとへ「あなたのせいで」と告げたらしい。
言われたひとは心から申し訳ないと謝罪したと聞くが、N子の怒りは静まらなかった。

謝罪して済むとは思っていなかった「あなたのせい」と言われたひとも釈然としなかった。
N子の妊娠を知らされておらず、通院の都度タクシーで行くと言っても
「その半額で連れて行く」と強引とも言える形で金を払い連れて行かれたのだった。
何の落ち度がと心中で反論しつつ、消えた生命を思えば眠れぬ日々に苦しんでもいて。

無力な私は、ドロドロだなぁと、嵐の過ぎるのを待つ。
出来るだけ傾きなく、垂直に立っていようなどと思いながら。
生命の神秘なんて言ってる余裕はないしと口を尖らせてみたりして。  2009-09-06 20:40 更新
コメント(2) 

コメント 2

ira

ひねさん、今晩は。

はぁはぁ、要注意ですなぁ。
いくら情緒不安定とはいえ、その人の考え方の癖と言うものはあるようで、
ひねさんも、
「あなたの髪が長いから、私は流産した。」
「あなたが寝転んで空を見てるから、私は流産した」
とか言われかねないような…。

気をつけて。

by ira (2009-09-06 23:54) 

hinemosu-bomb

ira さん、おはよう。

要注意か、やっぱ。
悲しみのあまりってやつかと思ったけど。
髪は切ればいいし、ぼーっとしてる隙をみせなきゃ...ってコレ難しいな。
生活態度って癖そのものだもんね。
あー、でも大丈夫。
ひねには大切なひとに言われたことしか気にしないって癖があるんだった。

ありがとう。
by hinemosu-bomb (2009-09-07 07:35) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。