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傘で目を突くな。 [愚]

Thursday ,31st May 2012 

こどもの頃母親の誕生日が変わった。例えば難産で出産に時間がかかって日をまたぎ、はじめて空気に触れた日とすっかり全身が出て来た日で迷う或いは拾われるなど、実際のものがはっきりせず仮の誕生日を設けるというような話なら、彼女がこどものうちにどうにかしたように思う。小学生ふたりの母親であった彼女にどういう事情が生じたのか長いこと五月二十日生まれと言っていたものを六月二十日生まれだったそうだった思い出したと突然言い出し、それからは六月二十日生まれで通した。戸籍やなんかがどうなっていたかは知らない。

生き死にが勝手に反映されるものでなく戸籍が事実の帳簿であるためには正確に届け出るひとが要る仕組みで、そこに書かれたことをそのまま信用する訳にはいかない。役所で発行される書類に使う日付が書かれているだけのこと。原本謄本抄本と何かと堅苦しさを匂わすけれど、二百歳のひとを幾人も易々と生かしておく夢見がちな本。


松田優作は39歳で死んだとずっと思っていた。出生届けが一年遅く出されていて届け出て39年、生まれてから40年で死んだらしいと最近知った。39歳のほうが伝説に似合うという感想はおいておいて、これは本人が明かしたことだろうか。ならいいのだけど。もし松田優作が一年遅い生年月日を公式の誕生日としていたなら知りたくなかった。都合が悪いから目を瞑っておいてくれという悪事はともかく隠していたことを死んだからと勝手に明かされては気軽に死ねない。


知る知らぬで世界は大きく変わる。目の前が平穏だからと安心しているとどこかで災害や戦争が起きている。薔薇の花を浮かべた風呂のつもりでヘドロに浸かっているのかもしれない。どこも水がきれいになったなどと言うばかり、ヘドロはどうしたのか。天井裏にみっしり詰められてやしないか。時に不意打ちで天井を見る。漏れている感じはない。


犬の去勢手術をした。手術したのは獣医だけれど。
犬には相談せず勝手に決めた。
当日も手術と言わずに病院へ連れて行った。
去勢手術なんて簡単に言えない。
骨粗しょう症くらい言い難い。滑舌。2013-05-24 14:45 更新 359日遅れ

シャアツ。

さつまあげ。


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