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月でマントを翻す [日々の暮らしで思うこと]

Saturday, 30th May 2020

金曜日、六時前から七時過ぎまで掃除をしてゴミ袋四つのゴミを捨てた。これを普段の生活から出るものとは別に、少なくとも三百は捨てたい。郵便物を食卓へ置くというような何も考えずにしたことを、そのままにしたり脇へ置き直したりするうちに、何をどこへ置くべきかわからなくなった。整理整頓しようとすればするほど散らかる有り様で、多分、頭がおかしい。いつ治るかわからないし、出来るだけ早く居心地よくしたいので、これはもう持ち物を減らすのがよいと思う。郵便物の少なくとも九割はゴミで、誤った場所へ置くのもどうでもよいものだから置き場所を間違える。自分のクルマは必ず自宅駐車場へ置き、買ってきたアイスクリームはもれなく冷凍庫へ入れていて、どこかへ置き忘れはしない。そこいらに転がっているものは、さっさと捨てればよいと思う。見つからぬ通帳や鍵や指輪がなくはなく、そこいらに埋もれている気もするけれど。

ゴミを捨てたあとは、十時を待ち、金曜日の決まりでパン屋へ行った。三年ほど通う店で歩いて五分の場所にあり、食パンとクロワッサンが美味しい。どれも数が少ないため買い逃さぬよう開店時間を見計らい、週に一度出かける。焼きたての食パンは店では切れぬやわらかさで、一本まるごと持ち帰り、夕方を過ぎてから自分で切り分ける。何枚かは翌朝など直ぐに食べる分として残し、ほかは冷凍する。これで、いつでも美味しいトーストが食べられる。厚さがまちまちで何枚切りのとは呼べぬトーストが食べられる。

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夕方の散歩で八歳くらいのひとに話しかけられた。紙の中央に猫の写ったL判くらいの写真が貼ってあり、写真の周りにパステルカラーのサインペン五色を使い文字のようなものがゆらゆらふわふわ一面に書き込まれている。その紙をこちらへ見せながら、こういう猫を見なかったか、いなくなったので探している、見つけたら交番へ知らせてほしい、というような意味のことをたどたどしく言うのだった。聞けば、たなびく一面のリボンに見える文字らしきものはやはり文字で、聞かされたのと同じことが書いてあると言われたが、どの角度からどう見るとそう読めるのかわからなかった。大事な猫がいなくなって彼女も動転しているのだと思ったけれど、どのくらいの大きさか聞くと、このくらいとL判写真の猫の周りを指でなぞるばかりで、それだと7センチに見えると言ったら、7センチであると言う。四歳で7センチと念を押しても四歳で7センチとの答えで、見つけられる気はしないけれどと断ってから、もし見つけたときには交番へ行きますと言った。
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