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一昨年とも違う冬 [日々の暮らしで思うこと]

Monday, 14th December 2020

金曜日に特捜部Qカルテ番号64を、今日の午後に同シリーズPからのメッセージを見た。暗い話を暗く静かに描いている。社会的な問題を取り上げるに足る丁寧なつくりで、目立つ粗はないが、取り立てて心を動かすようなものもない。はしゃぐ人間を見たくないときに向いているかもしれない。出演する俳優の名に、ファレス・ファレスとあって、よくある名なのか珍しいのか、ふざけたまたは凝りに凝った芸名なのか、同じことを二度書くのは面倒なのか楽なのか、何も分からない。彼に会ったとき、ファレスと呼ぶものか、ファレスファレスと呼ぶものか、少し気になる。私は、多分、ファレスファレスと呼ぶ。

母の姉が、例えば森子であったとしたら森山というひとと結婚して森山森子であった。また同居人の母はヤマ子であったとしたら山田と結婚して山田ヤマ子である。名乗るとき名を書くときどんな気持ちか知らず、他人事として、ちょっと面白く思う。かつての友人マキちゃんは伊達さんとは結婚できないと言っていて、私が海苔や豆もやめておこうと言うと、そんな苗字は聞いたことがない、真面目に言っているのに茶化さないでと叱られた。これらは夫婦別姓を選ぶことが出来れば要らぬ遣り取りとなり得る。前にも書いたけれど、同居人と私の場合はじゃんけんで同居人が勝ち、婚姻届けを出す日に彼の姓を名乗ることに決めた。

マイヤー・マイヤーというのは、エド・マクべインの87分署シリーズという小説に出てくる刑事のひとりで、確か親の悪ふざけで名付けられた。笑われたりからかわれたりして親の仕打ちを恨んでいるように思ったけれど、ジェイムズと名付けられたひとがジミーと名乗ってよいならマイヤー・マイヤーで居続けなくて済むかもしれず、それでも親の付けた名を使うことに意味があるのか、宗教か何かが関わるのか、よく憶えていない。姓と名が同じで苦心するひと、それより踏み込んで考えなかった気がする。87分署シリーズは随分前に好んで読んだ。描写が細かく、文章を読んで、映像が浮かぶ。匂いや音がそこにあるように感じる。 欧米の映画や小説などでは予測予断をさせぬ配慮か説明的なタイトルを避けるように思う。87分署シリーズには"クレアが死んでいる"という邦題のものがあって、クレアが死ぬと判って読んで全く妨げにならず、思い切りのよさがあり、悪くない題名だと思った。こういうことは稀で、邦題に納得したり愛着を感じるということはあまりない。割と日常的に、どういうひとがどういう意図でと疑問に思い、止めるひとはいなかったのだろうかと不思議に思う。

昨日、今日と二日続けて宅配便が届いて、緑の家の配達員ではなかったので両日とも再配達にはならず、すんなり受け取ることが出来た。日曜日に受け取ったのはPさんが買ってくれた、クルマの後部座席へ敷くシートで、犬を乗せても座席が汚れないというもの。犬は座席が汚れることなど気にしていない気がするが、恐らく犬たちへのクリスマスプレゼントである。私は熊の縫いぐるみを既に贈り物としてもらっており、24日の日没から25日の日没までに渡せ説からすると少し先回り、給料を前借りした心持ちである。とは言っても、私のクリスマスは父とクリスマスツリーを飾り付けしたときまでで終わっていて、私には関係せぬ行事と言える。同居人へマフラーを渡したのも、かつての友人マキちゃんが発案から一番近いイベントとして提示したからに過ぎない。後に、スピリチュアリスティークな同居人母から、何が何でも今日の午前中に入籍すべしと指令があったのが12月25日で、そういう届け出をした日として祝ったり何もしなかったりしてきた。贈り物はもらっても、あげることは殆どしない。尚、スピリチュアリスティークは私の思いつきか知れず、同居人母専用の形容詞である。と思う。

熊の縫いぐるみを選んだのは私で、決める前にGODIVAの熊箱を見ていて、どちらにするか迷った。何故、熊の二択なのかは置いておいて。ピカピカきらびやかで可愛いくて絶対欲しい熊箱な訳だけど、チョコレートが今ひとつ決め手に欠ける。であれば、丸ごと可愛い縫いぐるみだなと思った。昨年、色の違う同じ熊をもらってもいて、間違いのない選択である。

今日受け取ったのはPさんの荷物で、猫のベッドである。Pさんの家の猫はどのようなベッドもあまり使わないけれど、Pさんは割と頻繁に猫用品を買う。留守が多く、ひとりの時間が長い猫に、どうにか気晴らしになるものを探しているようだ。ベッドはシャワーを借りるついでに届けた。

ついでのついでに、見て欲しいと言われていた加入中の保険の契約内容に目を通す。支払う金額の割に保障が限定的で、何故これに?と思う。私のように持病がある訳でもなく、もう少し手頃なものがある筈だ。Pさんにそう伝えたけれど、考えることに疲れた、今回は加入中のものを充実させるつもりとの返事。充実させると先進医療が保障対象となる代わりに支払いが増え、保険金が出るのは特定の条件に限られている点は変わりなく、勿体無いように思えて仕方ない。疲れたと言われてしまうと無職の身としてはそれ以上何も言えない。

せっかちを自称するPさんだけれど、ただ先回りしても無意味な気休めに思う。私は物事を決めるのに時間をかけるけれど無駄が嫌いで、Pさんとは異なる私にとっての最短の方法を選んでいる。簡単な例をあげれば、私はクルマへ或いは玄関へ向かう時点で鍵を手に持っていて、ドアの前へ立ったときには直ぐ鍵を開けられるようにしている。Pさんはドアの前へ立ってからポケットやカバンを探し始める。毎回そうなので諦めているけれど、せっかちなのか悠長なのか。

私の面倒くさがりは益々進み、ハーゲンダッツのミニカップを匙で掬って食べることが面倒になり、クリスピーサンドばかり買っている。食べることを面倒に思えば何も買わずに済むけれど、食べることには飽きていない。何だ、それ。

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追伸
特捜部Qを見る暇があったら、ブラック・クランズマンかパターソンだと思います。
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