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嗤う伊右衛門 / 京極 夏彦 [本]

嗤う伊右衛門 (中公文庫)

嗤う伊右衛門 (中公文庫)

  • 作者: 京極 夏彦
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2004/06
  • メディア: 文庫

展開する物語とその表現方法に違和感がなく読みやすい。
使われる言葉や文体そのものに雰囲気があり
巧みに物語の世界へと導かれていく。

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デイヴ・バリーの笑えるコンピュータ [本]

デイヴ・バリーの笑えるコンピュータ

デイヴ・バリーの笑えるコンピュータ

  • 作者: デイヴ バリー
  • 出版社 : 草思社
  • 発売日: 1998/06
  • メディア: 単行本


デイヴ・バリーはアメリカ人の作家で
日本に紹介されている本が少なくて残念に思っている。
彼が書くのはアホな話ばかりで私は大好きだ。
書くものを気に入ってはいたが彼のことはよく知らなかった。
ある日、偶然、彼のインタビューをテレビで見た。
彼を取り巻く環境は決しておもしろいことばかりじゃなかった。
私は辛いとか悲しいというのは誰にでも書けると思っている。
誰にでも辛いことはあるが笑えることを書くのに意味がある。
インタビューで彼が同じようなことを言っていて妙に嬉しかった。

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XTC - チョークヒルズ・アンド・チルドレン [本]

XTC - チョークヒルズ・アンド・チルドレン

XTC - チョークヒルズ・アンド・チルドレン

  • 作者: クリス トゥーミィ
  • 出版社 : 新宿書房 / 発売日 : 1993.11 / メディア: 単行本

  • この本におけるアンディ・パートリッジのキャラクターには
    エキセントリックな誇張があるという。
    しかし、それを割り引いても次の記述には心動かされるものがある。
    「俺は自分がレコードを作り始めるまで、LPってのは
    バンドが曲の最後になると段々音を小さくしていって
    曲と曲との間はできるだけ静かにしてて
    それからまた次の曲を始めるんだと思ってたよ!」
    [TV]+++> are you receiveing me ?

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    咄嗟の戸 [本]

    檸檬 (集英社文庫)

    檸檬 (集英社文庫)

    • 作者: 梶井 基次郎
    • 出版社/メーカー: 集英社
    • 発売日: 1991/05
    • メディア: 文庫

    電話の相手に「戸」の字を説明しようとしていた。
    「戸締りの」だって「戸棚の」だって良かった筈であるが
    出てきたのは「扉のト」であった。
    音は説明できているが形は違う。
    すかさずとはいえ付け足した「じゃなくてえ」の
    マヌケな感じといったらなかった。
    字面を言葉で説明させるのはやめろ!馬鹿!人でなし!と思った。
    レは檸檬のレらしいがこんなの絶対無理だから。

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    アルケミスト / Paulo Coelho [本]

    アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

    アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

    • 作者: パウロ コエーリョ
    • 出版社/メーカー: 角川書店
    • 発売日: 1997/02
    • メディア: 文庫

    以前ブラジルの友人に「まさか神を信じていないのか」と聞かれたことがある。
    まさかも何も全く信じてはいないのだがあまりの真剣さに戸惑った。
    疑いなく信じるひとに何を言ったところで意味が無い。
    大抵のことには確たる答が用意されておりそのうえで信じているのである。
    である割には自身の無茶や不正に寛容であったりして信仰とは何かと訝しむ。
    神仏を信じぬ私の支えは良心に従うことだったりするのである。
    持ち合わせの良心が少なめなのは仕方ないこととして。

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    注文の多い料理店 [本]

    先日頭に浮かんだ言葉を調べると「差別用語」とされるものであった。
    事実をそのまま表現する言葉ではないかと思うが背景は理解した。
    だからといって何もかもを受け入れる訳ではなく
    もしかしたら傷つくひとがいるかもしれないことを憶えておく。
    差別用語のいくらかは別の言葉へ言い換えられている。
    蔑む気持ちが無くなるならいいだろうが呼び方を変えてみても
    心の中で抱くものが同じであればそこに大した意味はない。
    何にしてもあくどい心を隠すだけであれば変える前より悪い。
    「後期高齢者医療制度」を「長寿医療制度」と呼び直すとき
    「クタバリゾコナイから金」の気持ちが根底にあっては駄目だ。
    呼称から受ける印象と実態がかけ離れていては詐欺である。


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    人体模型の夜/中島 らも [本]

    人体模型の夜 (集英社文庫)

    人体模型の夜 (集英社文庫)

    • 作者: 中島 らも
    • 出版社/メーカー: 集英社
    • 発売日: 1995/11
    • メディア: 文庫
    面白いものとそうでないものが混在している。
    それらをひとつに結ぶのが首屋敷である。
    少年とガラテアにより物語は上手い幕引きを見せる。

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    生物と無生物のあいだ / 福岡 伸一 [本]

    生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)

    生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)

    • 作者: 福岡 伸一
    • 出版社/メーカー: 講談社
    • 発売日: 2007/05/18
    • メディア: 新書
    帯や書店の夥しい惹句に嫌気がして避けてきたが読んでみると悪くない。
    もっとも惹句は惹句、大袈裟過ぎる。
    ある程度の生物に関する好奇心に応えはするが「生物と無生物のあいだ」には至らない。
    それでも悪くないというのは随想としての面白さによる。
    疑似体験を容易くさせる表現で砂の城などへの置き換えは嫌味のない巧みさがある。

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    Peanuts / The Art of Charles M. Schulz [本]

    Peanuts: The Art of Charles M. Schulz

    Peanuts: The Art of Charles M. Schulz

    • 作者:
    • 出版社/メーカー: Pantheon Books
    • 発売日: 2003/10/28
    • メディア: ペーパーバック

    こういうのがあればなどと考えたことはなかったが、あってみれば無かったことが不思議である。
    手の届くところに贅沢な夢があるなら手を伸ばさなくてどうするというものだ。



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    Le Grand Cahier 「悪童日記」/アゴタ・クリストフ [本]

    悪童日記 (ハヤカワepi文庫)

    悪童日記 (ハヤカワepi文庫)

    • 作者: アゴタ クリストフ
    • 出版社/メーカー: 早川書房
    • 発売日: 2001/05
    • メディア: 文庫

    支配、攻撃、圧力
    あらゆるものに臨む鍛錬を重ねる。
    感覚を鈍らせ得るものは何か。
    瞬間を生きる術かもしれぬ。
    何かに備えての鍛錬であろうが
    明日を考えている様子は無い。



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