叫喚の果て

ギョグワーンビョ、ヒャミャグウォーングァ、ジョゴバキョケガンナと
文字にするならこんな具合という不可思議かつ耳を破壊しかねぬ騒音を聞く。
猛獣か怪獣か、さては Unidentified Mysterious Animal かと身構えていると
思いのほか小さな生物がいた。
人間の乳児である。
随分複雑な発音と大層な音量であるけども主張は少しもわからない。
であるのに気の毒なほど必死に何かを訴えているように感じて
腹が減ったとか抱き上げろとか様々な欲求の満たされぬことを繰り返し
辛酸を経て他者にわかる言葉を覚えるのではという仮説に至る。
英語を話す日本人が少ないと言われている。
それが正しいとしたら
死ぬほどの思いで誰かに何かを伝える必要を感じないからかもしれない。
或いは主張すべきことが全くないとか。
んと、英語しか解さぬ人々に対して。
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四日夜 / 晴れ

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