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続・春の遠足-1 2008/4/5 [生活]

外食に誘われた。
金がないと渋っているとオゴリであると言われ承諾。
「タダ飯!」とばかりに迎えのクルマに乗り込んだ。
陽射しは熱いほどに照りつけ植物がやたら色鮮やかである。
天気が良いと話しているうちにどこかへ行こうではないかとなり
「建長寺の雲龍図は」の問いに「円覚寺がいいね」と答え北鎌倉行きが決まった。
しかしながら道路は既に渋滞しておりこのままではいつ辿り着くかしれない。
クルマは駐車場に預け「ぶらりだけども途中下車しない旅」にて北鎌倉駅を目指す。
数十分後、駅に着くとそこは様々なひとびとで賑わっていた。
好きなものは先に食す性格を持つ者としては円覚寺に参りたいのだけども
帰りにゆっくり見物できるとの甘言に惑わされ建長寺へ向かう。
門をくぐるとどこからか荘厳な音が響く。
満開を過ぎた桜は時折吹く風に花びらを散らしていた。
地蔵菩薩に挨拶を済ませ雲龍図を拝見などと思っていると
雲龍図を天井に飾る法堂では何か儀式めいたことが行われている。
覗いてみると先の荘厳な響きは大勢の僧侶による読経や木魚の音とわかる。
出入り口で世話係風の僧侶に質問する。
「中で何をなさっているんでしょう」「檀家さんのご先祖様のご供養です」なるほど。
「頻繁に行われることですか」「年に一回執り行われます」さようで。
礼を述べ随分と先で待つ同行者の元へ走る。
何をしているのだと訊かれるので何をしているのか訊いていたのだと答えた。
雲龍図を見ることは叶わなかったが法堂から響く音には独特の美しさがあって
それはそれで去り難いものを感じさせるのであった。
同行者があってはそう言ってもいられず庭や梵鐘を眺めて回り建長寺を後にする。
門前に派手なバスを見た。
行きが緩やかな上り坂であってみれば帰りは緩やかな下り坂、足取りは軽い。
すれ違うひとの紫芋ソフトクリーム率は高く店の掲げる看板のビーフシチュー率も高い。
醤油や煎餅の焼く香りも広く漂い歩きながら煎餅を食らうひとも少なくなかった。

檀家先祖供養建長寺法堂
檀家先祖の供養
年一回の行事とのこと






地蔵菩薩建長寺本尊
地蔵菩薩
重要文化財









建長寺唐門建長寺唐門
重要文化財







建長寺梵鐘建長寺梵鐘
国宝







ドラゴンバス龍模様のバス
オレンジ色







手焼き煎餅手焼煎餅


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