ホクロ除去なんか成功しちゃったら、きっと大騒ぎ。

上腕の見え難い場所に一ミリに満たぬ大きさの皮膚の剥がれを見つけた。
見た訳ではなく寒いとさすった腕にカサっとした感触があり指先で触れ
小さな皮膚の剥がれ或いは取れかけのかさぶたがあると判断した。
どちらにしろ放っておいて構わぬが何かの拍子に剥がれてしまうかもしれない。
そのようなときは大抵思い余った力が無闇にべりっとやるので無駄に傷を広げる。
存在を知った今、巧い力加減を発揮して小さい傷で済ませてはと思う。
ではと剥がそうとするとこれが取れない。
巧い力加減で頑張ったはずの指先を見れば血がにじんでいる。
腕を捻って確認すると同じく血のにじむホクロがある。
これを取ろうと頑張っていたのか、良かった、取ってしまうまえに気付いて。
そんな手術をこともなくこなしては天才無免許医師ってものである。

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