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三つの計器が0を示すとき。 [愚]

Friday , 24 apr 2009

腹筋を叩くと鉄琴の音がする、未だ消えぬ蒙古斑が埋蔵金の地図であるというような、ひとびとに披露すべき事情もなく、さほど衣服を邪魔とは思わずにきた。何も着ずに海を泳ぎたいくらいの気持ちはあるが、そう思うほどの美しい海に出会っていない。暑さを感じての体温調節より強い気持ちで服を脱いだ記憶がなくて欠伸が出る。

陽が落ちかけた公園のベンチには、服を着てはいるが、殆ど交尾だろって男女がいた。興奮や刺激を受けはしないが、まだ小学生が通るかもしれぬと案じはした。見て拙いか知らないけども、不意打ちはどうだろうという気がして、あなたがたに家はないのか、何があってもここか、もう少し遅い時間では駄目かなどと思う。ブランコをキーキー漕ぐと集中力の低下か何かで彼らの声や動きが静まったりしたけれど、漕ぎ終われば帰途、後のことは分からない。

深夜に全裸で叫ぶ男も、服を着てベンチで絡まる男女も、服を着てブランコを漕ぐ私も誰かにとって迷惑であろうことに変わりない。猥褻なんて曖昧な理由で捕まるのは公平さに欠けて見える。しかし、自分が何をしているか分からぬ状態を自ら作り出したのであれば仕方ない。自分を見失えば、他のものも失う。ま、そういうことだ。

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2009-05-26 19:45 更新

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