SSブログ

狐憑き吸血鬼。 [愚]

Wednesday , 24th March 2010-1 gremz 自然破壊 森林破壊 大気汚染 オゾン層破壊

朝から安売りの洋服屋へ出かけたのは
最小限に抑えた荷物に一枚きりの上着がどうにもくたびれ果て
伸びた毛の絡まる野良羊めいてきたからである。
そこいらで羊飼いに捕らえられても、バリカンで丸刈られても
シェパアズパイにされてもと苦労を取り越した。

選んだのはどれだけ着ても毛玉の出来ぬフェイクレザア
リヴェットがいい感じで三千円と少し、迷う余地が無い。
服より床拭き寄りの着倒した上着をえいと脱皮したいが
何かあれば捨ててしまえと荷物に加えたそれを捨てない。
何かあればの何かが何のことか分からなくて。

信号機。


上着の支払いに£50 札を使う。
大型店のずらりと並ぶ会計に、多分大丈夫の頼りなさで。
会計係は透かしてみたり擦ってみたりしてから
百度握り潰して広げたような紙幣数枚の釣り銭をよこした。

小額紙幣と指定の両替に日本の銀行は£50 札を混ぜ込む。
手数料込み£1 が 150 円弱であったので7500 円札と言えなくもないが
諭吉の一万円札に比して随分出番が少ないと聞く。
大金を使わぬ私はいつどこでこれを使うか迷っていた。

私の中の贋札犯は怪しい芸術家な印象で疑いをかけられるのは悪くない。
悪くはないが、何かの間違いで逮捕なんてことになると密閉な感じで困る。
銀行から渡されたから本物と思うだけで
財布の中の紙切れの正体を知らない。

ボロボロの釣りを受け取って使ったのは本物のようだと思うが
受け取ったボロボロの釣りを本物と言い切る知識はない。
実を言えば諭吉の一万円札もそのほかの紙幣も硬貨も
多分本物くらいの自信だけで使っている。 2010-04-09 04:25 更新

果物屋。

コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

囁く石。青い青い夕暮れ。 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。