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バランスの鍵で開く扉。 [愚]

Tuesday , 4th May 2010 gremz 自然破壊 森林破壊 大気汚染 オゾン層破壊

タコ天の上顎ズル剥けと扁桃腺の高熱
踏まれたり蹴られたりな感のある夜が明ければ
ズル剥けの痛みは和らぎ、熱も下がりつつあった。
もう岡山に来ることは無いかも知れぬ。
何か見ておこうと思う。

ガイドブックをパラパラめくる。
そう言や随分前に読んだ糸井重里の本に
「ガイドンブック」と書かれていたっけ
誤植なのか糸井重里流の言い方なのか分からぬまま
響きの間抜けさが気に入り
以来、ガイドンブックと呼んでいるのだった
使う機会は滅多にないがと思うだけ思い
パラパラの手を休めてじっくり読むことをせず
適当に行き先を決める。

杉玉。

樹齢三百から五百年という藤を眺め
二百年差は人間なら生死の違い大雑把なと思い
インドカレー、トルコアイス、タイ染めの服と
節操の無さ俗っぽさに嘆息の振りでそれらの店へ寄り
仮装したひとが船上で髪を振り乱し太鼓を叩く様に
何だこれと疑問以上興味以下の気持ちを抱き
酒屋軒先の杉玉を自作したい念にかられるなどして歩く。

カレー屋。

カレーを食べている間ずっと
厨房からキュッキュと食器を洗う音がして
スポンジの立てるキュッキュにいちいち鳥肌の立つ私は
昼時に4人しか客のいない店であれば
食器洗いは客が席を立つまで待てよバカと思った。
他にもいろいろバカかと思ったが
下がりきらぬ熱が私を粗暴にしたか知れない。

ちょとおしやれ。

と責任を逃れて岡山へ戻る。
帰りの電車では頭髪の貧弱なひとが
電車の扉のガラスのへりという
掴まりにくい場所に掴まり立ちしているのだけども
脇腹に風穴が二つも開いていて「誰だよあんた」と思った。

クウルビズ。

思っただけで、口には出さなかった。
2010-07-07 00:00 更新 / 2010-07-08 17:55 追記
一冊10円。

古本屋。


緑御殿と蛇。

はりぼての窓。


柳の揺れる川で。

何だこれ。


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