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灰色の炎が燃えているあいだ。 [愚]

Monday , 9th August 2010  gremz 自然破壊 森林破壊 大気汚染 オゾン層破壊

拙宅近辺では聞いた気のせぬセミの声がして
クマゼミかも知らんなどと教わる。
普段聞くジイジイやらミンミンといった鳴き声は
暑さ二割増しな少し苛立つ感があるが
クマゼミのわしゃわしゃ言う声は違った印象で
早弾きのヴァイオリンの音色を聞いたときに似て
気持ちが急いて何かに追われる心持ちがする。

何にしてもセミは苦手だと思っていると
仮想の握り飯を握る手つきの同居人が現れ
「見たことないでしょう」と両の手を広げてみれば
仮想の握り飯の転がり出る筈が
生きたセミが出てくるのであった。
どの鳴き声よりもずっとセミそのものは苦手で
脇に置かれたときの動揺といったらなかった。

焦る私に比してセミは落ち着いており
さっさと逃げればいいものを居座りを決め込み
夏というのに十三月なる顔付きである。
何月生きるつもりか知らぬけれど。
セミも私も誰もかも。 2011-02-09 14:50 更新

くまぜみ?


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