墓地で詩を読む。

Friday , 11th February 2011　　gremz 自然破壊 森林破壊 大気汚染 オゾン層破壊

同居人が焼き肉屋へ飲みに出かけた。
その夜、店では料理と飲み物ばかりかボヤも出た。
ボヤは早々に消火器で消し止められたが
同居人のテーブルは白い粉にまみれ
店中に消火器の薬品の匂いが充満した。

目を瞬く鼻を覆う声を上げる慌てるなど
それぞれが大なり小なり影響を受けたらしいが
難しく見える線引きは易々となされ
直接消火剤を浴びたふたつのテーブルについて
それまでの料金が無料となり
他の客は普段通りの扱いとなった。

同居人のテーブルは無料となったクチで
気を取り直してとグラス数杯を空けてはみたが
会計は三千円に満たなかった。
それは締り屋のＨ氏が珍しく奢ると宣言した日で
似合わぬことをすると雨が降る雪が降るなどと言うけれど
Ｈ氏の場合は消火剤が舞うのだった。
ボヤと出費を食い止める不思議の粉が舞うのだった。2012-03-02 17:40 更新

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