小さい鹿から伸びる長い長い影。

DAVIDOFF COOLWATER と小鹿。
COOLWATER は一度だけ使った。
苦手な香りで以来飾り物として保管。
ボトルに添えられているのは
この状態で一揃えを成す
ブレスレットを名乗る物体。
玩具のような造作を無視して
手首にすると
微妙な有刺鉄線的刺激が走る。
どちらかというと手枷であって
付けて得意になる代物ではない。
飾り物ボトルの
飾り物であり続けることを命ず。
眺める分には悪くない。

小鹿は VILLAGE VANGUARD
レジ台のカゴで雑に山積みされていた。
目が合うと
「お前んちに連れてけよ」と
生意気口を叩く。
まあいいかと連れ帰ったが
生意気な姿勢を崩すことなく現在に至る。

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