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推定無罪。 [愚]

Friday , 3 july 2009 gremz 森林破壊 大気汚染 オゾン層破壊

朝からクルマに揺られる。助手席で地図など広げさせられて。
バスであれば絶対に次のバス停で降りてしまうところであるが乗り込んだのはバスでなく
運転手にはプロフェッショナルな腕も方向感覚もない。
ナヴィの指示もまた曖昧で「オマエコロス!」と何回も言いかけて止め
「頼む」と一回言うが、現在地のほか、役立つ情報はひとつも与えられることはなかった。

現在地を示す印は何か知らぬ間に目的地を通過して、余所へ他所へと遠ざかる。
遠ざかったクルマはもう少しで青果市場専用道路なんてところに入りかけ
「マグロ納めに来ました」とか、追い払われるべき言葉を探してみたりして
通用するかよと頭を抱えるうちにハンドルは切られ別の知らぬ道を行く。
自棄になりかけた頃、突如運転手が正しい進路を思い出し、行こうとしていた場所へ着く。

着いたからと言ってすべきことは無い。ただ、適当に歩き廻る心算で。
であれば、クルマが目的地へ向かわぬからと困る理由はない筈であるが
いつどこで何人撥ねるのかと気にかけていれば私であっても酷く疲れるのだった。
しかしクルマを降りたなら疲れなど過去のもので歩きに歩く。

帽子や文具や鞄を眺め、これはと購入したのは
先日知己宅で勝手に食器洗いをしたおり割った食器に似たものである。
恐怖心も好奇心もなく観覧車に乗り、時には自らの望みでインチキな樽ごと急流を滑る。
「落とし込み世界最大」が何なのか分からぬまま、どうと言うこともなく。

店のひと皆が皆、外国風アクセントな、南国風の店で昼食をとる。
珈琲のおかわり自由がどれだけ万国共通のシステムなのか知らぬが
「デキマセン」と申し訳なさそうな店員に責め口調な女性4人組が目にも耳にも煩い。
少し伸びあがって視線を送ると「あら、だめなの、オホホ」と引いてくれて助かる。

満腹の後には腹痛が待っていて、同行者の髪留め選びには欠伸の出るほど待ったりして
外気を吸うと自分で自分の気分がいいのか悪いのか分からなくなっていた。
先に購入した食器の入った紙袋を振り回して歩いていると目の前の絵がコマ送りになり
紙袋は手を離れて宙を舞っていて、歩道に落ちるときに食器の壊れる音が響いて目が覚めた。
自分で割りながら、誰にも使われず粉々に砕けた食器が気の毒でならなかった。

しんみりしたまま本屋へ行き「1Q84」の前を通り過ぎ、戻って手に取り
頁を開いて閉じ開いて閉じして、2冊重ねて持ってみて「おもっ」と言い、結局、他の本を買う。
2009-07-16 00:45 更新
クリフドロップスウプ
海老のココナツ煮ココナツアイスクリイム


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