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裁かぬ砂漠の陪審員。 [愚]

Monday , 6 july 2009  gremz 自然破壊 森林破壊 大気汚染 オゾン層破壊

今年辺りはと燻煙殺虫剤の使用を決めて暫く
実行役を押しつけられた同居人は、近々殺虫剤を撒くと幾度か予告を繰り返した。
拙宅にいるかもしれぬ虫に逃げ出す機会をなどと考えてのことと思われる。
単に情緒面の解決でしかないことは同居人も知っている。
日頃、どこからか紛れ込んだ虫を生け捕りにしては外へ逃がす彼に
不向きといえる任務を負わせ
ある夜突然、ガサゴソ蠢く生き物に遭遇したくない私は、傍観者になりすます。

同居人はまた、ひよこ饅頭、鳩サブレ、タイ焼きなどを食らうことが出来ない。
何がどうなのか詳細を語らぬが「何か、無理」らしい。
ひよこ饅頭の頭をかじれば、ひよこのそれをもいだくらいの感じなのかも知れぬ。
一般に雑草と呼ばれる植物を抜くことをいちいち迷ってみたり
或いは「ひね、来て!早く、早く!」と騒ぎたてるので何ごとかと飛び出してみれば
空に美しい夕焼けが広がっていたりする。

と並べると、良いように解釈を試みれば、心優しい人間の像が浮かばぬこともないが
この一見、感傷的に見える人間は別方向への振り幅が有り余るほどある。
ひとを殴る、そのクルマの屋根やボンネットで飛び跳ねる、その眼鏡を踏み割る等々
蛮行めいた行為は日々着実に積み重ねられピラミッドの勢い、際限がない。

そこには同居人なりの正義だか筋だか理屈だか屁理屈だか
取り敢えず何かがあったりして
私などが一概にいいとか悪いとか決められるものではない。
「殺すか殺されるか、若しくは逮捕を覚悟せよ」くらいのことは言うけども。

そんなことを言うだけ言ってはみるが
この素行の芳しくなさそうな野蛮人は、私より余程、ものごとが分かっていたりする。
外出の際には必ず「いいこにしてて」などとほざき
むっとするのだけども釘を刺される心当たりは山ほどあって反論は難しい。
詮無く「インコ?」とか聞き返す。虚しい。 2009-07-23 21:55 更新


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