両手のピッツァとセレンディピティ。

Thursday , 6 august 2009

過日、歩きながらパンを食べているひとを見かけた。
そう珍しい光景でないにしても彼女のあまりの食いつきの良さには
ブリーダーも後退りしそうなものがあって少し怖いくらいだった。


歩きながら食べているひとを見て思い出すのは小学生のときＮちゃんと食べたピザだ。
彼女のバレエの発表会に行く途中
Ｎちゃんがマミイと呼ぶ彼女の母親は招待したこども達を連れてピザ屋に寄った。

ピザがテーブルに並ぶまでかなり時間がかかった。
眉間に皺をよせ腕時計を一瞥したマミイは皿から数切れずつをみんなの手に持たせ
焼きたてのピザを食べながら会場へ向かうと言い出した。

不器用とか器用とかとは殆ど関係なく歩きながら食べるのにピザはあまり向いていなくて
伸びるチーズや滑り落ちていくオリーブや輪切りのピーマンに手間取っていると
マミイは言った。
「いいこと、パリジェンヌはみんなそうして歩道を歩いてるわ、さあ、胸を張って」
渡仏さえせず私は、パリジェンヌとなったのである。
2009-08-18 06:55 更新 gremz 食物連鎖 自然破壊 森林破壊 大気汚染 オゾン層破壊

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