脳味噌を細かく刻んで田螺と混ぜる。

Monday , 7 september 2009　 gremz 自然破壊 森林破壊 大気汚染 オゾン層破壊

巡回に来たという警察官のメッセージは５枚集める前に届かなくなった。
メッセージが届かぬだけでなく、巡回もない。ま、いいけども、治安はあまりよくない。
近所に住むアミイゴたちの仕事が減り、自棄になっていたりして。
捨てるのは自分だけかと思えば、怒声とともに窓から大きな家具が投げ出されたりして。


投げられるのは家具ばかりでなく、投げるのがアミイゴだけとも言えない。
ドラム缶をハンマーで力任せに叩くかという破壊的騒音がしたのは午前６時前後である。
何だ、今のはと思う間に、ガンガンと鳴り響き、頭に鉄杭が打ち込まれる勢いで痛む。
痛む頭を両の手で支え、窓外に目をやる。

そこにいたのはニッカだかボッカだかって寅壱的スタイルの青年で
「オッラ、起きろや、このやロー！」などと言って投石には不向きと思える大きさの石を
アパートメント２階の雨戸に向かって、次々、投げていたのである。
「ざけんなよ、殺すぞ、このガキが！」と、それ全部お前になって言葉も吐いたりして。

モルタルか何かの外壁を避け金属音のする雨戸を狙い打ちする制石と肩の力は認めるなどと
それを褒める場合でなく、そんな余裕もなく、両手で挟んだままの頭で思案する。
そうだな、２１回のチャンスを与えよう。それ以内に解決してくれたまえ。
２２回めには「ざけんなよ、殺すぞ、このガキが！」が何なのかを私が身を以て示すから。

無計画なまま上限を決め、カウントを始める。設定は緩過ぎに見えて、直ぐにも上限に迫る。
ああ、もう、殺るしかないってときになって、開いた雨戸の間から２階の住人が頭を出した。
途端に音は止み、ニッカボッカは穏やかに「携帯ないと仕事になんねぇから」と言って
２階の頭は「うん」などと言って中へ引っ込み、今度は手だけだして携帯を落下させた。

それをつかんだニッカボッカは「じゃ！」とか言ったけども、２階から返事はなかった。
また、殺される勢いの深い眠りについたのかもしらん。
先の騒ぎが嘘のように、パタパタとニッカボッカの足音だけがする。
走って遠ざかる後ろ姿は二呼吸くらいの間に小さくなって消えた。

これで静かな朝が続くということはなく、時間を置かずに緊急自動車のサイレンが鳴り響く。
別のアパートメントで流血沙汰の喧嘩や何かが起きて。 2009-09-09 16:05 更新

タグ：パトロールカード 正直一遍 投石

コメント 2

コメントお久しぶりっ！
てか、治安更に悪くなってるよね？(；・∀・)

でも、荒っぽいその音と言葉は、ﾀﾌﾞﾝ寝てる住人を起こす為だったの？
にしても容赦ないね。

ひねひね、今度からはカウントダウン１００くらいから初めてみて。
２１でなく、２０だったら今頃･･ﾅﾝﾃ考えると((´д｀)) ぶるぶる・・・


by 日なたで猫 (2009-09-09 22:44) 

猫さん、こんにちはっくしょい！！
多少悪くなってるかな。何かあれば最悪帰国って感じで。

荒っぽいやり方は苛立ちのせいだと思う。ま、分からなくもない。
その部屋のひと、非常ベルみたいな目覚まし時計を近隣一帯に響かせても
起きない猛者なんだ。

１００？すっごぉーい破壊音だよ。反抗期のこどもじゃないもの。
やるときは、やらないと駄目っしょ。背中に銃口つきつけるくらいは。
ひねのは玩具だし。本物のひとが出てくる前の助け船になるかも。

by hinemosu-bomb (2009-09-10 11:15)