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ブラジルのおじさん。 [愚]

Tuesday , 6th July 2010  gremz 自然破壊 森林破壊 大気汚染 オゾン層破壊

同居人の話によれば
ブラジルのおじさんが片道300kmのドライブに出たところ
そこを往復する間、1台のクルマともすれ違うことがなかった。
「それって、ジャングル?」などと訊くと
片側6車線なんて道路も通るらしいと言う。
それが300kmのうちの100mであっても
何のための片側6車線か。
滑走路か何かを兼ねているのだろうか。

おじさんの往復600kmのドライブは葡萄の出荷のためで
年に3度の収穫期に他より遅らせて収穫
品薄になったところへ高めの値段で卸すのだと聞く。
単純に考えれば4か月ごとに収穫出来る筈で
品薄の時期があるのは謎である。
広大な土地に倉庫や冷蔵庫は一切無いのか。

黄色い花。

ブラジルのおじさんというのは同居人の友人ロサーナの父親で
かつては日本で働いていたが今は帰国して農場を経営している。
おじさんにはふたりの子がいたがロサーナは両親を残して死に
ロサーナの弟は日本永住を決めていて
娘の死を受け入れられず苦しみ続ける妻とのふたり暮らしだ。
地平線から陽が昇り、地平線へ陽の沈む家で。

おじさんが葡萄の高値よりずっと嬉しかったのは
最近かかったロサーナの友人からの電話で
娘が生まれたからロサーナの名を貰っていいかという申し出である。
「ロサーナさゆり」とそっくりそのまま。
いつか、その子とおじさんの会う日が来るといい。
地平線から陽が昇り、地平線へ陽の沈む家で。  2010-09-08 12:30 更新

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