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壁に向かって叫ぶ。 [愚]

Wednesday , 27th October 2010  gremz 自然破壊 森林破壊 大気汚染 オゾン層破壊

できれば心穏やかに日々を送りたいものと考えている。
思い通りにならぬことが多くともそれが人生と鼻歌っていたい。
財布が空でも酷い頭痛でも誤ってシャツを裏返しに着ていても
路傍の花に話しかけていたい。

そんな境地でいるのだけれどそうそう安穏に暮らせぬのは
私などにも反射神経なんてものが備わっているらしいからで
エアガンの弾が傍らをかすめた途端、発砲者に向かい
「どこを狙ってるんだ、このタコが!」とにじり寄っていたりする。

夕方が夜に変わる住宅街の小道、ひっそりとしている。
こどもなのかおとななのか、まともなのかそうでないのか
人類なのか家畜なのか、いろいろ判然とせぬ発砲者が
「べ、べ、べ、別に狙って撃ってなんかいません」と答えた。

中学生かな、だったら「タコ」は乱暴だったかしらん。
おっさんでもそれは同じか。
年齢を訊ねるのも小学生の喧嘩みたいで気乗りせぬなぁ。
人類か怪しくとも日本語が通じれば何であっても構わぬし。

なんてことを思いながら
「狙ってなくても、実際、真横飛んでっちゃってるからね
コントロールできないならこんなとこで撃っちゃ駄目だ」と
判決を言い渡すと発砲者は反論もなく頷いた。
真っ直ぐ銃口を向けた割りに意地も度胸も見せずに頷いた。

反射神経をはたらかせ安穏な生活を離れたのは
へなちょこな弾で中途半端な傷を負っては面倒に違いなく
もし撃たれるなら実弾で急所を仕留めてもらいたいのだ。
痛いも痒いもタコも豚も注射も薬も一足飛びに即死したい。

花や鳥に話しかけ阿呆そのものに見えるからと言って
生半可な気持ちで近付かれては困る。
万一に備え拳には鍵を握っていたのだった。
場合によっては握った鍵で思い切り目を突くつもりで。
自身のか発砲者のそれか決めぬまま。

達観への道はいつまでも果てしなく遠い。 2011-10-24 18:40 更新

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