ヘヴィドランカ。

Sunday , 31st October 2010　　gremz 自然破壊 森林破壊 大気汚染 オゾン層破壊

食料品を買いにスーパーマーケットへ出かけた。
買い物を済ませ清算の列に並ぶ。
次に順番が回ってくる段となり前へ並ぶひとのカゴに
見かけぬ形状のものを見つけた。
あれはアレに見えるけれども正しくアレなのであろうか。

大して考えもせぬまま傍らの同居人に
「あれ、ヘビ？」と訊ねた。
どれどれと同居人がポリ袋入りのそれへ目をやる前に
それまで無言で商品のバーコードを読み取らせていた店員が
「さんま三尾」と声を上げ私の見誤り及び勘違いを正した。

真っ直ぐ伸びていれば見分けられたように思うが
窮屈なポリ袋の中にあっては食用魚も
とぐろを巻く一匹のヘビに見えた。
前に並ぶひとの顔色の悪い貧相な主婦といった印象に
滋養強壮か何かに必死なのだと勝手に物語を拵えて
どう調理するのだ何と言う料理だと案じてみたりしたが
全く無用な心配であった。

今回は夕飯にさんまという極めて日常的な展開か知れず
小説より奇なりなんてことはそうそう無いかと思いそうだが
レジ打ちから見れば「あれ、ヘビ？」などと言っている私が
ヘビよりずっと珍奇な生物という場合もなくはなく
日々の暮らしは面白い。楽しむ気さえあれば。 2011-10-28 17:40 更新

タグ：蛇 秋刀魚 秋の味覚 滋養強壮