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破れたカアテン折れる骨。 [愚]

Saturday , 30th October 2010  gremz 自然破壊 森林破壊 大気汚染 オゾン層破壊

ビュッフェ式の食事をご馳走になることがある。
タイミングも量も自在で
誘われながら「これ苦手なんすわ」などと言わずに済む。
衛生的で好みの品揃えであるといい。
元を取ろうとがっついたひとがいなければ尚いい。

そんな店でおランチをいただいていると
隣のテーブルに三十代と思しき三人連れがやって来た。
男性ふたりに女性ひとり、友人同士のようである。
彼らに印象的なところはこれと言って無かった。
空中ブランコが出来るとか超能力があるとか
見た目で分からぬ特技を持っているか知れぬが
食事をするひととしてはどこからどこまでも普通であった。

店員が水の入ったグラスを運んで来て事態は曲折した。
グラスをテーブルへ置く店員に彼らは品書きを求め
店員は「ビュッフェスタイルですのでご自由にどうぞ」と
料理の並ぶ辺りを指し示しながら答えた。
彼らは「そうか」とか「ふうん」と言って頷く。

それは店員の言葉を理解したことのように思われたが
どういう理解だったのか三人が相談して出した答えは
「それじゃ、ビュッフェひとつ」であった。
明らかな困惑顔の店員へ
「俺たちそんなに腹減ってないし」と付け加えもした。

奇人変人病人異国人温室育ち時間旅行者諸々思い浮かべたが
どの設定にも当てはまる感じは無い。
調査員が調査員めいていては調査にならぬがそんな様子も無い。
ただ真面目に三人でひとり分のビュッフェを注文している。
斬新。 2011-10-27 13:35 更新

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