退屈ではないが楽しくもなく、ただ満腹。 [愚]
Wednesday, 30 April 2008
外出の予定はあるものの実際に出かける感覚が薄い。
出発予定時刻の二十三分前まで入札される見込みなきもののヤフオク出品。
そうした愚図愚図振りを発揮するに至り外出への抵抗感に気付く。
用事も元手もないところへ気乗りせぬ目的地と厳しさを見せる陽射しに
迫る出発予定時刻は愚図愚図を機敏にさせる力を持たない。
愚鈍な動きを適当さで補いどうにか家を出るも既に帰りたい気分。
目的地と定めた街にて目的の店を探す。
探す店は皆それとわかる看板を立てておらず路地で混迷、いっそ昏睡したかったり。
労働者祭の前日ながら小さな公園で数十人が小声で何かしていた。
明日の行動について前もって打ち合わせしているのか
この集まりそのものが労働者祭なのだか全く無関係な別集団なのか判然としない。
横断幕などを持っていたりするのであるがとにかく静かである。
薬局に立てられた「不眠症」の幟を借用して仲間入りしても歓迎されそうな気配。
どうでも構わぬことはさておき曖昧な記憶と怪しいカンに頼りいくつかの店を見つける。
大抵古びた雑居ビルの二階辺りに位置し二階へ行くには細く薄暗く歩き難い階段を通り
店に辿り着くには更に同様の細く薄暗く歩き難い通路を進むのであった。
扱う品にブートレグなどもあれば通販も活発に行われる昨今
むしろ見つけにくいくらいにしておいたほうが店の存続には都合良いのかもしれない。
どうにか見つけた店ではあるが目的の品はひとつも見つからなかった。
崩壊気味の気分は「根性?聞いたことのない言葉ですね」といった態度で気概も何もなく
「多分ないと思っていた、さほど欲しくない」と今更言う同行者の前に瓦解した。
壊れた私は「気の済むだけ探して構わない、むしろ探したい」ともう何が何だか
自身でありながら本心がどこにあるのかわからないことを言うのであった。
健気な言葉に絆されたのか本人が疲労したのか申し出は却下、昼食へ路線変更される。
名の知れたラーメン店に行列が見当たらず一度店内に入ってみるが
その店を希望した同行者がここは落ち着かぬと言いラーメン店を出て中華料理店へ入る。
ガチョウの首
らしきもの
調理器具然と
並べて下げる
厨房の片隅。
味付けされ
このままどうぞな
シウマイと
何度と無く
注ぎ足される
ジャスミン茶
そして
85%助太刀頼りで
完食を果たす
ふかひれ入り
スウプ。
様々な
材料を使った
様々な味のする
様々な料理は
この店の
名を冠した
おランチ。
自己完食率
75%
助太刀導入
完食率100%
葱と茄子が
案外好き味。
締めくくりに
さっぱり
すっきり
ひんやり
ツルリの甘味。
あっと言う間に
ペロリ味。
腹を満たし喉の渇きを潤し目的も無い今、目指すは宿泊施設のみ。
チェックインを済ませ用意された部屋へ。
公園、駅、線路、高度的意味において下々のひとびとを見下したり
遠くの建物や空模様を眺めつつ雑談したり
寝台に寝そべり精神や肉体の疲労を緩和させんと試みる間に時間は経過
そろそろ夕餉の時間などと告げられ外出。
これといったメニウが見当たらずサンドウィッチを持ち帰る。
ついでに頼んだ冷甘菓子が街路を歩く間に遠慮なく解けるので
小走りするも追いつかず移動しながら匙ですくい口へ運ぶ芸当。
不味くはないが小走りで食べるのは苦手味。
後にゆっくり食べてみれば底へ進むほど甘々味。
焼きサンドウィッチは今三つ味がするも添え物の烏賊が案外好き味。
しかし何をしたかと振り返れば食事を摂ったことよりほかなく
何のためにここにいるのだという感が強い。
外出の機会を与えてくれた同行者への謝意代わりに
竹炭がどうとかいう清浄機の部屋で過ごすことを有意義としてみたり
愛用デンタルフロスのまとめ買いを特別意味のあることへと位置付ける。
「今を楽しむ」ためには方便も必要であるかと思う。
外出の予定はあるものの実際に出かける感覚が薄い。
出発予定時刻の二十三分前まで入札される見込みなきもののヤフオク出品。
そうした愚図愚図振りを発揮するに至り外出への抵抗感に気付く。
用事も元手もないところへ気乗りせぬ目的地と厳しさを見せる陽射しに
迫る出発予定時刻は愚図愚図を機敏にさせる力を持たない。
愚鈍な動きを適当さで補いどうにか家を出るも既に帰りたい気分。
目的地と定めた街にて目的の店を探す。
探す店は皆それとわかる看板を立てておらず路地で混迷、いっそ昏睡したかったり。
労働者祭の前日ながら小さな公園で数十人が小声で何かしていた。
明日の行動について前もって打ち合わせしているのか
この集まりそのものが労働者祭なのだか全く無関係な別集団なのか判然としない。
横断幕などを持っていたりするのであるがとにかく静かである。
薬局に立てられた「不眠症」の幟を借用して仲間入りしても歓迎されそうな気配。
どうでも構わぬことはさておき曖昧な記憶と怪しいカンに頼りいくつかの店を見つける。
大抵古びた雑居ビルの二階辺りに位置し二階へ行くには細く薄暗く歩き難い階段を通り
店に辿り着くには更に同様の細く薄暗く歩き難い通路を進むのであった。
扱う品にブートレグなどもあれば通販も活発に行われる昨今
むしろ見つけにくいくらいにしておいたほうが店の存続には都合良いのかもしれない。
どうにか見つけた店ではあるが目的の品はひとつも見つからなかった。
崩壊気味の気分は「根性?聞いたことのない言葉ですね」といった態度で気概も何もなく
「多分ないと思っていた、さほど欲しくない」と今更言う同行者の前に瓦解した。
壊れた私は「気の済むだけ探して構わない、むしろ探したい」ともう何が何だか
自身でありながら本心がどこにあるのかわからないことを言うのであった。
健気な言葉に絆されたのか本人が疲労したのか申し出は却下、昼食へ路線変更される。
名の知れたラーメン店に行列が見当たらず一度店内に入ってみるが
その店を希望した同行者がここは落ち着かぬと言いラーメン店を出て中華料理店へ入る。
ガチョウの首
らしきもの
調理器具然と
並べて下げる
厨房の片隅。
味付けされ
このままどうぞな
シウマイと
何度と無く
注ぎ足される
ジャスミン茶
そして
85%助太刀頼りで
完食を果たす
ふかひれ入り
スウプ。
様々な
材料を使った
様々な味のする
様々な料理は
この店の
名を冠した
おランチ。
自己完食率
75%
助太刀導入
完食率100%
葱と茄子が
案外好き味。
締めくくりに
さっぱり
すっきり
ひんやり
ツルリの甘味。
あっと言う間に
ペロリ味。
腹を満たし喉の渇きを潤し目的も無い今、目指すは宿泊施設のみ。
チェックインを済ませ用意された部屋へ。
公園、駅、線路、高度的意味において下々のひとびとを見下したり
遠くの建物や空模様を眺めつつ雑談したり
寝台に寝そべり精神や肉体の疲労を緩和させんと試みる間に時間は経過
そろそろ夕餉の時間などと告げられ外出。
これといったメニウが見当たらずサンドウィッチを持ち帰る。
ついでに頼んだ冷甘菓子が街路を歩く間に遠慮なく解けるので
小走りするも追いつかず移動しながら匙ですくい口へ運ぶ芸当。
不味くはないが小走りで食べるのは苦手味。
後にゆっくり食べてみれば底へ進むほど甘々味。
焼きサンドウィッチは今三つ味がするも添え物の烏賊が案外好き味。
しかし何をしたかと振り返れば食事を摂ったことよりほかなく
何のためにここにいるのだという感が強い。
外出の機会を与えてくれた同行者への謝意代わりに
竹炭がどうとかいう清浄機の部屋で過ごすことを有意義としてみたり
愛用デンタルフロスのまとめ買いを特別意味のあることへと位置付ける。
「今を楽しむ」ためには方便も必要であるかと思う。