プリズムに雨が染み込む。

Sunday , 31 may 2009

宅配便の配達時間指定は午前のあとは２時間区切りくらいになっていて
例えば１２時から１４時、１４時から１６時と区切られたうちの都合のよい２時間を選ぶ。
いつでも構わぬのなら時間指定をしなければ済むのであって
都合のよい時間を選ぶのは、都合の悪い時間があるためである。

時間指定をしたなら、有り難いことに、大抵、その時間に配達される。
そうした便利さには慣れが生じて、時間内に届かぬと、どうなっているのだと思ってしまう。
他のことをしていても、次第にただ荷物を待つ塊と化し、遅れた時間を数えてみたりする。
砂時計の落ちる砂を一粒ずつ数えるくらいの細かさで。砂時計など持ってはいないけども。

ま、そんなことをしても何の役にも立たぬので、頃合いを見て、宅配会社へ電話する。
「Ｘ時迄に配達の荷物が届いていないんですけど」「調べて折り返しご連絡を」なんて具合に。
で「ドライバーが時間を間違えたようです、あと２時間ほどお時間を」とかさらりと言われ
「そんなに暇でも気長でもなくて、臍曲がり、どっか行っちゃってたらごめん」とかピロリ。

２時間のはずが３０分と経たず、ドライバーが来る。やれば出来るって、このことだな。
伝票を見ると、どうにも見間違えるかって明記で「これ見て、間違える？」と確認する。
「はい、バタバタしていて」「ふうん、バタバタ？」と手で鳥の羽を真似る阿呆に
真剣な面持ちで「いえ、そうでは、あの、申し訳ありません、ほんとにほんとに・・・」とか
あ、もしかしてそれって感じで、バタバタ引き揚げていく。手は少しも羽ばたかせたりせずに。

2009-06-11 13:15 更新
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