SSブログ

コニウム、オピウム、トラペジウム。 [愚]

Sunday , 9 august 2009 gremz 食物連鎖 自然破壊 森林破壊 大気汚染 オゾン層破壊

少し早めになどと説明なく急かされ、午前中の東京タワー周辺を歩く。
奇跡がどうとかいう写真展を覗いてみたりして「撮影禁止だからね」と釘を刺される。
そこに居る自己嫌悪に舌を噛み切ってもシャッタを切るなんてことは有り得ぬのだけども。
タワー前には観測隊に南極へ残された犬たちの像があったがここでもシャッタは押さぬ。
慰霊にしても記念にしても、その碑は人間の気休めに過ぎない。

ねえ、知ってる?彼らの像はハチ公と同じ作者によるものなんだよ。豆しば、豆知識。

東京タワア警察官 ほんの一握り


数分歩くとデモンストレイションのひとびととそれを取り囲む警官隊を見かける。
警官に追い込まれた感のある草むらで声明文か何かを読み上げていたのだけども
内容を聞き取ることは出来なかった。
警官の肩越しに見えた怪我人の写真は弾圧を受けるティベットのひとだったのかも知れぬが
デモンストレイタより多い警官に、銃は弾丸は、全部でどのくらいと余所へ気を取られた。
パンツも豆腐も1丁、2丁なのかと、かなりの飛距離を見せて。

曇りがちな空に見えて肌には結構な陽射しを感じつつ、続けて皇居周辺を散策。
どうしても人形にしか見えぬ皇宮護衛官をじっと見つめたり手を振ってみたり
白鳥のような形の壕に浮かぶ何ものかに「スワンボート!」と呼びかけてみたりする。
どちらからもこれといって明確な生体反応はなかった。死んでいるのだろうか。
明確な生体反応がどういうものだか全く知らぬのだけども。

皇宮護衛官人形スワンボオト

この辺りでは外国語を話すひとか、警備関係のひとしか見当たらなかった。
「羽交い締めされる前におとなしく」と同行者にたしなめられて「誰が?何で?」と思うも
急激に水分補給がしたくなり、質問も返答もせぬまま売店へ走った。
スポーツドリンクなどを抱えて手頃な大きさの石に腰掛け同行者を待つ。
「ベンチが死ぬほどあるでしょう」には「もれなく鳥のフンがこびりついている」と答えた。
解決かと思えば「いい加減、オトナなんだから」と分かり切ったことをわざわざ聞かされる。

丸の内警察 祝田町見張所いつか見た気のする像


幾つかのベンチを吟味、これならと妥協できるものを見つけ、オトナの対応で座ってみる。
空を仰ぎながらスポーツドリンクを飲むと視界の隅の楠正成像に「あ!」と思う。
思い出せぬくらい前に、ここに来たことがあったのを思い出したように思って。
像の前に立つ3歳くらいの私の写真が、アルバムのどこかにあった気がして。

そんな「あ!」は一瞬で消え、そろそろおランチでもとビルディングの35階くらいに移動。
高みから景色をなんてことでなく、タピオカとココナツミルクを存分にって算段である。
概ね希望通りながら、隣のテーブルの女性ふたりのあまりの品の無さに面食らいかけて
精々、グリーンカレーを食らう気持ちしかないことに気付き
面もパンチもラッキョウも食らいたくなければ食らわぬ地位と権利をひとり勝手に手中へ収める。

魚 互いにガン見ひとも水槽にぶち込んでみたり

その後は建物内を中心に、熱帯魚を眺めたり、借りたメガネで魚の飛び出す画面を見たり
雑貨、文具、書籍、食品、その他諸々の店々を冷やかす。
洋服を扱う店では「すっごい素敵なんで、どこのかと思ったらウチのじゃないですか」とか
「着こなしが上手い」などと発疹の出そうなことを言われ、にやついていると
同行者が「販売員コワッ、何枚舌だよ」みたいなことを左耳へ生温い息を吐きながら囁く。
「言うな、見抜いてるわ」と答えておいて酷く値段の下げられたものを3枚買う。
「あの鞄も、もう少し安けりゃ」なんてなことを思いながら。 2009-08-28 08:15 更新

ウツボ ?多分、そう。


共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。