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虹の色、水の色。 [愚]

Thursday , 15th october 2009 gremz 自然破壊 森林破壊 大気汚染 オゾン層破壊

世のひともすなるダイエットといふものを、ひねもしてみむとてするなり。と同居人に宣言。
「はあ」と息だか返答だか知れぬ反応である。
ま、ひとの一大決心なんて他者からみれば大抵どうでも構わぬに決まっている。

私の大事なマシュー・ベラミが立つのは武道館のステージであって
どれだけ隙間なく詰め込んだにしても一万数千人てとこである。
一万数千分の一の確率で目に触れるかもしれぬ私が無防備に構えていてよいか。
よい訳がない。であるから、少しでも見ためよくなんてことを考える。自意識過剰に。

でさぁ、もう食べ納めって感じで蒸しインゲンしこたま食らっちったなんて付け加えると
「それでは、けじめにならないでしょう」と言って、ラーメンを持って来るのである。
腹の虫は疾うにおさまっていて無用な感のある親切なのだけれども
当分ラーメンなんかを食す機会もなかろうと御馳走になる。つるつるつるー。

完食したのを見て「さて」と言ったのは同居人である。
「現実を把握しなくては」と続ける。「体重、計ってみなよ」「え~!!」
わざわざ満腹にさせてからのこの仕打ちは何の嫌がらせであろうか。

拒む理由もなく現実に直面、再び「え~!!」と叫んだ。脂肪率も重さも予想外に酷い。
確かにこのところ体重計を使っていなかったけれども、食べ物にも運動にも気を使っていた。
こんなことがある訳がない。「嘘だよ」と頭を抱えてしゃがみ込むと
同居人は「現実って怖いね」などと言う。思い通りって訳か、嬉しいか。この鬼畜が。

食べ納めの儀式も済んでいれば目標に向かって走るだけと力んでみるが納得がいかない。
然程たるんだ暮らしをしていた訳でなく、ラーメンの一杯が招く事態にしては深刻過ぎる。
ポケットに重量物でもと探るが何もない。金の延べ板くらい見つかりそうな感じなんだけど。
身体から出せそうなものはこれと言ってなく、無理矢理、咳をしてみたりして再計量。

三度目の「え~!!」は絶叫に近い。自室に引っ込んでいた同居人も何だ何だと駆けつけた。
「さっきより10キロ減ってるんだけど!」「嘘!」「ほら!」「本当だ」
念のためもう一度なんてアンコールに応えれば更に5キロ減である。何だ、この体重計は。
大抵標準体重近辺でそっと乗っていたってのに、オムロンめ、一年やそこいらでこの様か。

オギノ式なんて!とオムロンの体温計を放り投げそうになるがオギノ式の実態を知らず
どう頼るものか不明、アテにしたことがないと気付き、取り敢えず体温計は捨てずにおく。
インフルエンザの疑いなんてときにはアテにするかも知れぬ。アテになるのか知らぬけど。

より一層運動に励み、食生活の見直しもなどと張り切っているときに体重計が壊れたりして
何だかなぁという感じなのだけれども、障害の多い愛ほど燃えるとか言う。脂肪も燃えろ。
何にしてもラーメン後の「え~!!」が現実ではないらしいのが有り難い。くふふ。

空走る蜘蛛の糸。  2009-10-22 22:55 更新
蜘蛛もいるよ。
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