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フォーラーネグレリアオーバーフロー [日々の暮らしで思うこと]

Tuesday, 29th December 2020

正月用の買い物がたくさんあり荷物が溢れるとかで、Pさんはそれぞれ自車で買い物へ行こうと言う。二台連なるプランを示されたが、Pさんは9時20分に、私は9時35分に出発した。私が着く頃には駐車待ち渋滞が起きていて、駐車場へ入るまでに15分かかり、停めたい階の空きが13台にまで減って焦ったけれど間に合った。愛車ニーチェは今月21日に納車されたばかり、安全最優先と注文をつけ、ライトの入切や警告音の鳴る距離などを、全てカローラの担当者に設定してもらった。そのため仄明るい空間を無駄にピカピカ照らしたり、何にも近付いていないうちに警告音を鳴らしたり、私の思いを気にせず好き勝手である。説明書きを読んで再設定するくらいなら少しの考えの不一致は許すつもりで、どこかへ行くたび警告音の言うなりに輪留めの20センチ手前へ停めている。

スパゲティ用に安価なルーミックソースの素ばかりを買っていて、不満はないけれど、何か違うものを試したい。大抵決まったものを売る棚、目当ての商品へ直行して買うので、他にどんなものがあるかさえ知らず、惜しい気がした。スパゲティソースの棚には瓶詰やレトルトのものがあれこれ並んでいた。他を見なければ迷う余地がないが、見渡せば種類が多くて選べない。ついでに見ると左前方に私より先に居たひとが腕組みをして考え込んでいた。うーんうーんと考えていて、ここまで真剣に悩んだなら、彼の選択を私の選択としてもよいのではと思う。勝手に選択権を委任しようとして、散々迷って選んだのがペペロンチーノで、何故ペペロンチーノなの、考え直して正気になってと思う。蟹クリームがどうとか浅蜊がとかアンチョビがとかボロネーゼとかジェノベーゼとかペスカトーレとかあるうち、ペペロンチーノだけは買わぬ決まりで、彼もそうだと信じていた。信じ込んでいた。夢が壊れました。

正月に用のない私は、Pさんより先に買い終わり、先に帰る。安売りスーパーマーケットで二言話したくらいでPさんとは全くの別行動、自由でよかった。09:35出発(48km)、10:12駐車(61km)、11:26出発(61km)、11:53帰宅(72km)、ニーチェの走行距離表示を解明しつつある犬と犬と私、138分24kmの旅だった。遅れて帰ったPさんから昼食に誘われ、Pさん宅で、焼鳥(ひな)、ポテトサラダ、雑穀入り米飯をご馳走になる。夕食用に鶏の竜田揚げとさつまいもごはんを持たせてくれて、29日は鶏と芋の日。

前に灯油を買いにPさんのクルマで連れて行ってもらったところ、Pさんのクルマが灯油臭くなり、何日にも亘り灯油臭いと言われ続け、今後は自車で行こうと決めたけれど、Pさんから新車が灯油臭くなるのは避けるべき、Pさんのクルマは古い&買い換えるかもしれぬから灯油を買うのにぴったりなどと説得され、灯油容器をPさんのクルマへ積み込んだ。Pさんの珪藻土バスマットの返品返金にカインズへ行くと、いつものガソリンスタンドの灯油18Lが1476円のところ、カインズは1350円で、安物を買って珪藻土バスマットの返品に来たことを余所に安い灯油を買った。灯油の入った容器をPさんのクルマへ積むと、こう置いて良いかとPさんが灯油容器を荷台に寝かせた。上部のキャップへ灯油の触れない立てる置き方で漏れたなら、寝かせては益々漏れると思ったものの、良いかと聞きつつ、そう置くと決めている様子があり、クルマの持ち主に言われては了承するしかなかった。そんな置き方の灯油容器はこれまで見たことがない。

途中、公園で小一時間、犬と散歩する。Fさんの素敵な牛の絵を見たり、犬がグルウミングで牛模様のマフラーをもらったり、何か牛づいていると思っていたら2021年は丑年らしかった。びっくりしたなあ、モウとか言うビートたけしを見るだろうか。花壇に葉牡丹で丑年とあるのを見るまで気付かなかった。元号の年や自分の歳なんかも思い出さない。生物として表面的に起こる経年変化に比べ、心の中は然程大きく変わらない。二百歳まで生きても、良くも悪くも、私はこんなふうだろうと思う。

行ったカインズでは事足りず、別のカインズへも行った。買い物を終えて何も考えずに階段を上り駐車場へ出て、クルマがどの辺りだったか一切記憶になく、見回してもクルマが見当たらず絶望しかけて、一階の平面駐車場へ置いたことを思い出した。一階へ停めたことを忘れて二階へ行ってしまいながら絶望するのを止めてよい気はせぬものの、一切記憶がない真っ白な状況から見れば、普段そうすることの多いものを身体が覚えていて勝手に動く、そして一階の平面駐車場と思い出すのは、多少なりとも救われる。救いがないのは寝かせた灯油容器で、灯油にまみれ、極小のナイアガラの滝。ナイアガラの滝は途方もなく大きく、激しく流れるのが水だから名所なので、灯油容器の大きさでは誰も見ず、灯油が勢いよく大量に溢れ出るなら観光以外の用途で名を成す。しょぼしょぼ灯油の漏れた容器など大雑把の証しよりほか何もない。灯油容器を買い換えて解決しそうな気がせず袋小路。灯油ストーブを諦めるしかないだろうか。

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