世を儚んだりなんかしたまま、僻みっ放しなのかも。 [過去記事/隙間三行]
先駆者 某月 某日(土)
社員旅行の日。
あるひとたちは函館行きの飛行機に乗り、あるひとたちはバスで飛騨高山へ行く。
そんなとき私がいるのは医者の待合室で「けっ」とか世を儚んだりなんかしていた。
医者通いでむしゃくしゃするひとは多いらしく
掲示板に載せられた病院への苦情には
「壁に掛けられたダチョウの油絵が気に入らない」とあって
「検討します」の官僚的回答も含めて喜劇的。
その喜劇の一端を担うのがこの私ではあるが
ダチョウの油絵は馬鹿でかいとか構図が悪いなどと思いつつ
苦情を言うところまでは思いつかなかった。
「やられた!」と思った。
社員旅行の日。
あるひとたちは函館行きの飛行機に乗り、あるひとたちはバスで飛騨高山へ行く。
そんなとき私がいるのは医者の待合室で「けっ」とか世を儚んだりなんかしていた。
医者通いでむしゃくしゃするひとは多いらしく
掲示板に載せられた病院への苦情には
「壁に掛けられたダチョウの油絵が気に入らない」とあって
「検討します」の官僚的回答も含めて喜劇的。
その喜劇の一端を担うのがこの私ではあるが
ダチョウの油絵は馬鹿でかいとか構図が悪いなどと思いつつ
苦情を言うところまでは思いつかなかった。
「やられた!」と思った。
ごめんなさい。 [過去記事/隙間三行]
未熟 某月 某日
好きという気持ちがどうやって生まれるか知らない。
その気持ちをどう示したら良いのかもわからない。
それは計算とかではなくて
そのときに私ができる精一杯のことをするのだけど
つい、飼い犬のように思いきり尾を振ってしまったりして
相手を面食らわせる。
嫌いなのもすぐ顔に出る。
感情の制御ができなくて、困る。
好きという気持ちがどうやって生まれるか知らない。
その気持ちをどう示したら良いのかもわからない。
それは計算とかではなくて
そのときに私ができる精一杯のことをするのだけど
つい、飼い犬のように思いきり尾を振ってしまったりして
相手を面食らわせる。
嫌いなのもすぐ顔に出る。
感情の制御ができなくて、困る。
2006年の日記から ぐろず縫い [過去記事/隙間三行]
反芻鼻濁 某月 某日
グロズヌイは「ぐろず縫い」のような気がしてならない。
そして、それは瀬川瑛子の好みだったりする。
衣装について訊かれ「ぐろず縫いですう」と答える瀬川。
あり得ぬことなのに実現せぬことの妙な不可解さ。
グロズヌイは「ぐろず縫い」のような気がしてならない。
そして、それは瀬川瑛子の好みだったりする。
衣装について訊かれ「ぐろず縫いですう」と答える瀬川。
あり得ぬことなのに実現せぬことの妙な不可解さ。
タグ:ぐろず縫い
何年経っても成長しない、馬鹿は死ななきゃ治らない。 [過去記事/隙間三行]
セカンドベスト 7月 10日
畑に米ぬかのようなものが撒かれていて
肥料か何かだろうと思っていたら
出てきた芽をすずめに食べられないための策らしい。
昔ながらに豚が探すと言うのも少なくなってはいるらしいが
トリュフ探しの豚がトリュフを見つけると
すかさず目前に乾燥とうもろこしが差し出され
それを食べている間に
地中のトリュフは人間に掘り出されてしまう。
こうして傍目に見るとすずめや豚が騙される様が
ありありとわかるが
同じように自分自身が知らず知らずに
手近なもので満足していないか
満足したような気にさせられていないかなどと思ったりする。
畑に米ぬかのようなものが撒かれていて
肥料か何かだろうと思っていたら
出てきた芽をすずめに食べられないための策らしい。
昔ながらに豚が探すと言うのも少なくなってはいるらしいが
トリュフ探しの豚がトリュフを見つけると
すかさず目前に乾燥とうもろこしが差し出され
それを食べている間に
地中のトリュフは人間に掘り出されてしまう。
こうして傍目に見るとすずめや豚が騙される様が
ありありとわかるが
同じように自分自身が知らず知らずに
手近なもので満足していないか
満足したような気にさせられていないかなどと思ったりする。
十年あとに生まれたかったり、そうでもなかったり。 [過去記事/隙間三行]
時間差
実際のところ、よく見比べれば全然似てなどいないのだが
こどものころから私と妹は双子に間違えられていた。
双子と思うと多くのひとが聞いてくるのがどちらが先に生まれたのかということだ。
先に出たほうがお腹のなかでの位置か何かで妹になるとかそういう話があるらしい。
私が姉とわかると「先に生まれたの?あとなの?」と聞いてくる。
「先に生まれたよ、三年も先に」と答えても
「ふうん。やっぱ先に生まれたほうがお姉さんなんだ」って
ちゃんと聞いてろよって思う。
実際のところ、よく見比べれば全然似てなどいないのだが
こどものころから私と妹は双子に間違えられていた。
双子と思うと多くのひとが聞いてくるのがどちらが先に生まれたのかということだ。
先に出たほうがお腹のなかでの位置か何かで妹になるとかそういう話があるらしい。
私が姉とわかると「先に生まれたの?あとなの?」と聞いてくる。
「先に生まれたよ、三年も先に」と答えても
「ふうん。やっぱ先に生まれたほうがお姉さんなんだ」って
ちゃんと聞いてろよって思う。
ザシキアラシ?って、眠くって、過去記事。 [過去記事/隙間三行]
見知らぬ女性ふたりが真剣な表情で話していた。
ひとりは話から二十歳以下であることがわかる。
もう、ひとりは彼女の母親くらいに見えたが実際のところはわからない。
知能レベルは近いように思う。
「こないだ、家に帰ったら、家の中が荒らされてんの」
「やだ、どろぼう?」
「違う。座敷童子」
「うそ」
「だって、見たんだもん。部屋の中を小汚いガキが、ぐるぐる風をおこして宙返りしてんの」
「やだ、怖い」
「ほんと、やんなっちゃう。二十歳まで幽霊見なきゃ、一生見ないって言うじゃん。
けど、もう見ちゃったからさ。怖いよ」
果たして座敷童子が幽霊なのか疑問に思ったが
その前に彼女が座敷嵐とか座敷荒らしとか、そういう話をしている気がしなくもなかった。
体験談 某月某日
ひとりは話から二十歳以下であることがわかる。
もう、ひとりは彼女の母親くらいに見えたが実際のところはわからない。
知能レベルは近いように思う。
「こないだ、家に帰ったら、家の中が荒らされてんの」
「やだ、どろぼう?」
「違う。座敷童子」
「うそ」
「だって、見たんだもん。部屋の中を小汚いガキが、ぐるぐる風をおこして宙返りしてんの」
「やだ、怖い」
「ほんと、やんなっちゃう。二十歳まで幽霊見なきゃ、一生見ないって言うじゃん。
けど、もう見ちゃったからさ。怖いよ」
果たして座敷童子が幽霊なのか疑問に思ったが
その前に彼女が座敷嵐とか座敷荒らしとか、そういう話をしている気がしなくもなかった。
体験談 某月某日
タグ:座敷童子と座敷あらし
どうにも、二年前。 [過去記事/隙間三行]
Tシャツにはメッセージ性のあるものが少なくない。
着ているのが赤の他人であろうと私自身であろうと
外国の言葉で書かれていたりしたなら気付かぬこともあろうが
日本語で明記されていては何か気になる。
単に見た目で選んだにしても、私の知らぬひとへの意思表示にしても。
それが7歳くらいと5歳くらいの兄弟らしきふたりであったりして
書かれた言葉が「肉が好き」なんかの場合、特に。
育ち盛り 某月某日
着ているのが赤の他人であろうと私自身であろうと
外国の言葉で書かれていたりしたなら気付かぬこともあろうが
日本語で明記されていては何か気になる。
単に見た目で選んだにしても、私の知らぬひとへの意思表示にしても。
それが7歳くらいと5歳くらいの兄弟らしきふたりであったりして
書かれた言葉が「肉が好き」なんかの場合、特に。
育ち盛り 某月某日
タグ:肉が好きT
これも二年前。 [過去記事/隙間三行]
何か感じたなら遠慮せず物事をはっきりさせたいと思う。
そうは思っていても言い難いことはやはりある。
ハプスブルク家とかマサチューセッツ州とか手術室とか。
主に滑舌の問題で。
思惑違い 某月某日
そうは思っていても言い難いことはやはりある。
ハプスブルク家とかマサチューセッツ州とか手術室とか。
主に滑舌の問題で。
思惑違い 某月某日
タグ:滑舌の問題
やっぱ、二年前。 [過去記事/隙間三行]
電子レンジで温めることを「チンする」などと言ったりするが
どうにも仏壇の鉦のことにしか聞こえぬ。
かと言って犬が後ろ足で歩くことを指す言葉を聞いても
仏壇の鉦の連打には聞こえぬのであって。
千思万考 某月某日
どうにも仏壇の鉦のことにしか聞こえぬ。
かと言って犬が後ろ足で歩くことを指す言葉を聞いても
仏壇の鉦の連打には聞こえぬのであって。
千思万考 某月某日
タグ:レンジでチン
二年前の日記。 [過去記事/隙間三行]
腕時計は右手にする。
そう決めているのだが着けるのは嫌いで滅多にしない。
今、何時だろう?などと思って腕を見てもそこには何もなくて
想像上の針を読む。
動きは気分がそのまま影響して腹時計と同程度の正確さを保つ。
スケルトン 某月某日
そう決めているのだが着けるのは嫌いで滅多にしない。
今、何時だろう?などと思って腕を見てもそこには何もなくて
想像上の針を読む。
動きは気分がそのまま影響して腹時計と同程度の正確さを保つ。
スケルトン 某月某日
タグ:見えない腕時計