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無蓋の貨物車に花を投げ込む。 [ずっと、ずっと、前のこと]

Friday , 23rd April 2010 gremz 自然破壊 森林破壊 大気汚染 オゾン層破壊

O君は小学校高学年のときの同級生である。
転校生だった私は彼の背景を何も知らなかったが
笑っているときでさえ彼には
重くのしかかる影のようなものが見えた。

キカというのはクラスの諸事情に精通する生徒で
知りたいことは彼女に訊けば大抵知ることができる。
私は転校生というハンディキャップのせいか
何も訊ねぬまま空白の年表を埋めるように
手当たり次第に何でも聞かされた。
O君の過去やなんかも。

Oは去年までナンバーワンの権力者だったんだよ。
今じゃトミヤマにとって代わられておとなしいもんだけど。

ひょろっと背が高く額で巻き毛の揺れる色白なO君と
骨太で筋肉質で長くはない顔が確実に馬なトミヤマ君
一輪の花と一塊の肉を比べるようで
権力の移動は自然な成り行きに見えた。
が、キカは理由は別にあると言う。

って言うのもね、Oは人殺しなの。

ある日、事故が起きた。
親たちが遊ぶことを禁じた場所で数人が遊んでいて
そのうちのひとりが致命的な事態に陥った。
禁じられた場所で遊んだ責めを避けたくて
助けを呼びに行こうとするひとを制止したのがO君
そんな話である。

誰かを呼べば命が助かったのか
呼ぶなと言われて助けを呼ばぬことに罪はないのか
死んだひとも自ら危険な場所を遊び場に選んだのではないか
あれこれ思ったが既に過去のこととして決着しており
私が掘り返して救われるひとはいない。

できることの何もない私は
彼が家の手伝いで店番をする文房具店へ
消しゴムやノートを買いに行った。
店を出るとき「また、来いよ」と言う彼の声は
透き通って背中へ響いた。 2010-06-23 17:45 更新

オレも知らない謎の袋。

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夜、遠くを走る列車の音。 [ずっと、ずっと、前のこと]

Wednesday , 10 june 2009

6月10日が「時の記念日」であることを知っているのは
小学生のとき一年に満たない期間を過ごした学校にいた、Kの誕生日だからで
何がどうあって「時の記念日」かは知らぬが、ただ、そう教えられて知っている。
Kは絵がうまく、足が速く、賢く、さっぱりした性格をしていた。
欠点は思い浮かばない。その無難さが欠点と言えば言えなくもなかった。

私はKのいる学校へ転入した日、Mと知り合った。
何か知らぬが、いっぺんに打ち解け、放課後は陽が暮れるまでMがテリトリの案内をした。
もう、街灯がつく頃、空を眺めながら私はMに
「私たち、そのうち、大切なともだちになる気がする」と言うと
Mは空を見たまま「馬鹿だな、もう、大切なともだちだよ」と笑った。

その日から私たちは一番のともだちになった。
私が来るまでMの親友はKだったのだけれども、Mはあっさり忘れてしまう。
そこにいた春から秋にかけて、殆ど毎日を、Mと一緒に過ごして
秋には別の学校へ移った。

Kは私が同級生だったときも優しかったが
別の学校へ移ってからも得意の絵を添えた手紙を送って来たりした。
どこからどこまでも善人で
私は同級生だったときも別の学校へ移ってからもKを思うと胸が痛んだ。
そんなふうに感じるのは思い上がりだと思うのだが、やはり、胸は痛んだ。
2009-06-17 06:25 更新
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タグ:時の記念日
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なくしたものは、ない。 [ずっと、ずっと、前のこと]

Friday , 23 January 2009

高校受験は担任教師と私だけで話し合う。友人とは目指すものが異なり、頼る家族はいない。
「どうする?」「特に希望は無いですけど、一生働ける仕事に就きたいです」
「お前なら、何にでもなれるよ」
特に成績が良いとも言えなかったのだが、担任や周囲は私を賢いものと買い被っていた。

はじめに目をつけた学校に担任とふたりで見学に行くと思いのほか難関の気配がして
帰りの電車で「何か、やばいな、ギリギリだな」「うん、ギリギリ駄目なほうの」
「頑張ってみないか?」「危ない橋は渡れません」などと話した。
元々、家で勉強する習慣がなかったのだが、その頃は荒んでいて余裕がなかった。
神経の昂った母親が料理目的ではなく包丁を持って出迎えるなんてことが茶飯事で。

寄り道したが「安全圏」「将来性」「公立」に的を絞れば、受験校を決めるのは簡単だった。
数ある中から的を絞ったのは担任教師だけれども。
その隙に私は学校をサボりライヴに行ったりして担任に叱られたが
「明日生きている保証はないんですよ」なんて屁理屈で見逃してもらった。

同じ学校を受験したのは8人だったと思う。
他の7人からは「もっと上を狙ってよ」などと既に合格を決めたかのように言われたが
賢くもなく、勉強もせぬ私は「安全圏」の受験に失敗する。

結果を学校に電話した。「XX校の8人です」「はい、それで」「全員、落ちました」「え?」
「落ちました、8人とも不合格」「あの、とにかく学校に帰って来て、みんなで」「はい」
全員不合格となると進路指導に落ち度はと責任問題に発展しかねず、ちょっとした騒ぎだった。

学校に戻ると泣き出すひともいた。私は「気の毒に」などと他人ごとのように見ていた。
私に駆け寄る担任が「何だ、それ」と指したのは私が持つ和菓子屋の包みである。
受験校の傍に店があり、ここへ来ることはもうないだろうと覗いてみたのだった。
「すあまです」「すあま?」「はい、食べたことがないんで買いました」「お前って・・・」

すあまは、へにゃりとしていて噛み応えがなく、うまくも何ともなかった。
すあまは食わない。ただ、それだけ覚えて、担任が探し出した別の学校に入学した。
「ここならトップが狙える」などと見当違いな励ましを受けて。
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タグ:すあま

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オルゴオルの犬の尾、折れて。 [ずっと、ずっと、前のこと]

ヒロ君とは以前勤務していた会社で互いにいかにもヒヨコという頃に知り合った。
私にしては珍しく気が合い、昼休みはいつもふたり馬鹿話で盛り上がっていた。
つまらぬ仕事も彼を笑わすために出社しているようなもので彼が退社を決めたときは落胆した。
最後の日は寂しくて駐車場まで見送る。夕焼けを背に歩きながら、何か、しんみりしていた。
私が「手紙、書くよ」と言うと「照れるから、やめてよ」などと言う。
「いらないのか、手紙」「な訳ない」「返事が面倒なら百通届いたら返事書きなよ」「うん」
最後の親友かも知れぬと思っていた彼から返事が来たかと言うと、来なかった。
筆まめを誇る私が送ると言いながら実際送ったのが絵はがき1枚では責める訳にもいかない。
それでも楽しかった日々の記憶と奴からもらったオルゴールは残っている。どこかその辺に。

同じ頃、ヒロ君と同じ名でヒロ君と呼ばれたがった友人をウエキバチ或いはハチと呼んでいた。
ウエキバチとはライブに出かけたり、悩みを相談したりして、そこそこの友情を感じていた。
彼の身内に不幸があったと聞いたとき、弱い面を知っているだけに打ちひしがれている姿が
容易に想像できたが、だからと言って連絡をとるのはためらわれ、結局何もしなかった。
友人だったときから時間が経っているだけでなく最後に会ったときのことが気まずかった。
「よお!」と声をかけてきた彼と向かい合い、顔と顔の間が30センチ以内に近づいて数十秒
私が言ったのは「誰だっけ?」で、会わずにいたのは忘れるほどの月日とは言えない。
信じられぬといった表情のウエキバチの顔はただごとじゃなかった。
友情はあっても、薄情では仕方ないって話。

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お金があれば何があっても大丈夫、愛なんて冷める。 [ずっと、ずっと、前のこと]

私は今の勤務先にアルバイトとして雇われた。
短期で辞めるつもりでいたが、それが長期へ変わり、やがて正社員として働くことになる。

バイトを始めて少し経ってからマキちゃんがやって来た。
すぐに仲良くなったが友達という感情はあっても親友とは思えなかった。
「私たち親友じゃない」などと言われるとそうかな?と考え込んでしまい返事ができない。
マキちゃんは綺麗なひとで、それを自分でもわかっていて、最大限利用するつもりだと言い
オトコには媚びておき、更にはI.H.という金持ちを引っ掛けるために来たのだとも言う。
思い通りに難なくI.H.をモノにするのだが、それを周囲に知らせることはなかった。
結婚まで漕ぎ付けられなかった場合、次の相手を探しやすくするためらしい。
そのため媚びられ、その気になったオトコたちが何人も告白しては砕け散った。
砕け散るなら良いほうで資産家らしき情報があれば明確な答え無しに待たされる。
「そういうの、良くないと思う。ひとの気持ちとか考えたら?」などと言うと
13か月先に生まれ、世間を熟知している自負のあるマキちゃんは
「ひねちゃん、世の中で何が大切だと思う?結婚相手には何が必要?」と聞き返してくる。
「さあ、わかんないけど、愛とかじゃない?」言い終える前にマキちゃんは爆笑である。
「何もわかってない。お金があれば何があっても大丈夫。愛なんて冷めちゃうの」
「だって、お金だって使えばなくなるじゃん!」
「だから、たくさん持っているひとが大切なの。わかるでしょ?」
わからなかったので「わからない」と答えるとマキちゃんは肩をすくめて笑うのだった。

保留されたオトコの中にE.G.がいた。
彼は特別、金持ちということはなかったが、私の好きなリキと仲が良かった。
E.G.はマキちゃん目当てに一週間か二週間に一回のペースで飲み会を開き
マキちゃんはリキと私をどうにかしたくてそれに応じる。
「そういうの、いやだ」とマキちゃんに言うが
「だって、好きだって言わないじゃない。誰のために苦労してるの」と責められる。
今のままで充分という私の気持ちはマキちゃんに理解してもらえなかった。
E.G.は毎日のように私に電話してきてはマキちゃんをどれだけ好きか語る。
何ていうか、いたたまれなかった。
「飲み会とかじゃなくて、マキちゃんひとりを誘えば?」と言うと
「ひとりで誘って来ないって言われたら」ってE.G.も情けないのだった。

やがてマキちゃんとI.H.の間に結婚の話が出るのだがI.H.の母親から猛反対にあう。
マキちゃんの母親が再婚していることや飲み屋をやっていることが原因だった。
私はそんなことが理由で好きなひと同士が別れなくてはならないのはおかしいと言うと
マキちゃんもどうしても結婚したいと答えるので反対を押し切ればいいと言った。
が、リキと私のことで熱心なマキちゃんが自分の恋愛では消極的なところを見せる。
母親から財産無しでなら結婚させてもいいと条件をつきつけられると
マキちゃんもI.H.も諦めてしまうのだ。
「好きだけど別れることにしたの」とマキちゃんから言われたときがっかりはしたが
気の毒な感じはしなかった。

I.H.は見合いして親の気に入るひとと結婚し、両親に三億円の家を建ててもらった。
マキちゃんは別の会社でやはり資産家といわれるひとと出会い結婚した。
別会社で出会った資産家の構えた新居は偶然にもE.G.の家に隣接しており
E.G.が結婚相手に選んだのは、かつてI.H.に捨てられた女性であるという。
とりあえず、ハッピーエンド。だと思う!
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俺、ロックで飯食ってくことにしたから。 [ずっと、ずっと、前のこと]

私は今の勤務先にアルバイトとして雇われた。
短期で辞めるつもりでいたが、それが長期へ変わり、やがて正社員として働くことになる。

バイト初日の終業時刻、通路を歩いていた。
残業をするひとには休憩時間にあたり煙草を吸ったり珈琲を喫んだり話し込んだりしている。
誰が誰だかわからぬが、適当に挨拶しながら脇をすり抜けて行く。
目の前に見覚えのあるひとがいた。
ひとの顔を覚えるのを苦手とする私が初日でひとを識別できるというのは奇跡に近いが
そのひとは少し個性的だったりして覚えていたから不思議という感じでもない。
彼は胡坐をかいて目を閉じ、瞑想でもしているようで、そこだけ空気が違うようだった。
邪魔をせぬよう彼の前を過ぎようとすると「お疲れ様」と声をかけられる。
彼を見るとずっとそうしていたように目は開かれ、ちょっと笑みなど浮かべていた。
「お先に失礼します、さようなら」と答えながら、このひとってどういうひとだろうと思った。
ヒナが一番最初に見たものを親と認識するとかいう現象のように彼の印象は強く残った。
もっとも実際、最初に会ったのは総務部のメガネのオッサンだったり
職場のネイチャースキンヘッドのオッサンだったりするのであるが。

そのうち言葉を交わすようになり、彼を「リキ」とあだ名で呼ぶようになる。
話題が豊富で、話は面白く、生き方にこだわりを持っている。
私はリキを好きになっていた。
思っていたのと少し違ったのは
彼は大人で五歳は年上に見えていたが実際は三歳年下だったことである。
「嘘だ」「や、マジで」「老け過ぎだよ」「ま、多少は」などという会話があった。
リキは髪が長く、少し背が高かった。
ちょっとした話でも「何?」と屈み込んで聞いてくれるのが嬉しかった。
リキが笑うと長い髪が揺れてキラキラ光った。
友達のマキちゃんなどは、これを見てイライラしていた。
「どうして好きだって言わないの?」と毎日のように言われるのだが
私はマキちゃんがイライラする意味がわからなかった。
リキは優しいし、いろいろな話をしてくれるし、私の話も聞いてくれる。問題ない。
が、突然、リキはいなくなってしまう。
「俺、ロックで飯食ってくことにしたから。有名になるから見てて!」

リキが退社して月日の経たぬうちにマキちゃんと私は正社員に採用されることとなる。
形式的な学力テストがあった。問題を解きながら「馬鹿にするな」と思った。
あまりに簡単過ぎて制限時間の四分の一も使わず解き終えて机に伏して寝た。
形式的なものなので受けた五人全員が合格である。
私はひとりだけエライひとに呼びつけられた。テスト中、寝たのがまずかったのか。
面倒くさいな、社員になりたいなんて一言も言ってはいないがと思いつつ部屋に入る。
「今回のテストですけども満点でした」どう返答していいかわからず、黙っていた。
「非常に珍しいことです」
「そうなんですか?とても簡単でした。馬鹿にされているように思いました」と言うと
「XX君のようですね」とリキの名前を言われる。
「XX君は馬鹿にするなと白紙で出しましたがね」

私は何も自分が賢いと自慢したい訳ではない。問題は実にくだらなかった。
出来て当たり前のことしか出題されていなかった。
私は馬鹿にされていると感じつつ解答用紙を埋めることしか思いつかなかった。
これでは呼び出されることがなければ怒りも何も伝えられずに終わっていた。
リキは白紙提出というわかりやすい抗議をした。
何か、敵わないなと思った。

私は馬鹿テストの成績だけで使えるやつとして扱われるようになる。
下っ端の安い賃金でたくさんの仕事を任された。壊れてしまうまでは。
リキは未だ有名になった気配がない。
が、日本と英国のチャートしか確認しておらず、それ以外の国で成功している可能性もある。
見てて!って、それじゃ、見えないじゃん!とか思ってみたりする。
長い髪は今もキラキラしているだろうか。
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校庭の隅の百日紅の木 [ずっと、ずっと、前のこと]

小学校に入学したときのことである。
事前に身体測定しているのだから正確な数値が資料としてあったはずだが
その場の目分量で身長順に並ばされた。
私は不本意ながら列の一番前に立たされることとなった。
目分量なので私より小さいひとがいる事実を担任教師に訴えた。
これが教師との初めての会話だったように思う。
学年主任である熟練の教師は軽く受け流し、私を一番チビの座に据えた。

初対面の抗議が気に入ったのか気に入らなかったのか知らぬが担任は私に任務を与えた。
「タツローの面倒をみる」である。
タツローもやはりチビの中のひとりだが動作が鈍く無口で何を考えているか解らない。
何をやるにも周りについていくことができない彼を私が手助けする。
体操服への着替えを手伝い、リコーダを出してやり、糊を塗ってやる。
毎日のことなのでタツローも私にだけは声を出して話したりするのだった。

周りはどうかというと月齢差で不利な二月生まれに加えて標準より小さめの私は
四月あたりに生まれたひとたちなんかに比べると頭ひとつ出遅れていた。
タツロー係は頑張ってもどうにもならないところで劣等感を抱かぬための配慮と
チビなりに理解していた。
しかし、そうしたことを知らぬ四月の巨人女子は何やら母性などをはたらかせて
タツローと私で成り立つ関係に水を差す。

彼女たちにしてみれば、どちらも小さくて可愛いペットらしかった。
私が登校すると彼女たちが寄って来て髪を梳いたり忘れ物がないか確認したりと世話を焼く。
私がタツローの面倒があると言うと「まかせといて」とタツローも餌食になる。
一頻りそうした儀式が済まぬことには一日が始まらず
これでは担任教師の配慮が水泡ではないかと不服であった。

そこで充分に自尊心を傷つけられていたが給食により傷は深まった。
何もできない愚図のタツローが私より余程早く給食を食べてしまうのである。
私は特別扱いを受ける身となった。
誰よりも先に配膳を受け、オルガンでこれを食す。
昼休みに机を教室の端に集める際の妨げとならぬためである。
私がオルガンから目をやるとタツローも私を見ている。
しかし、タツローはそうしていながらも一定の速度で食べ続けることができる。
先に食べ終えると巨人女子に手を引かれ教室から連れ出される。
彼女たちの前で声の出せぬタツローは私を何度も振り返った。
馬鹿、助けられないよ。私は目の前の給食を片付けねばならない。

担任教師の許しが出るまで拘束されるので昼休みは短かった。
僅かな休憩時間を巨人に邪魔されぬよう私は百日紅に腰掛けて過ごした。
傍目には小さいのが無邪気に木に登っているように見えただろうが
私自身は日々のできごとについて考えていた。
百日紅は黙って、ただ幹を貸し、私の気持ちを穏やかにさせてくれた。
うまい具合に斜めに伸びた幹には座れと言うようにコブがあり
私は誰かにそれを奪われぬかと案じていたが、いつも独占できた。

今も食事には時間がかかるが、そうしたことでは悩まなくなった。
しかし、日々、思い通りにならぬことは多い。
タツローはいらないが百日紅の木は今もほしい。
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